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数学講座案内 講座案内・時間割 | K会 冬期講習

学問としての数学が学べる珠玉のカリキュラム

文字式

受講目安

中高生の方であればどなたでもご受講いただけます。

講座内容

この講座のテーマは、文字式の基本的な扱い方を身に付けることです。さまざまな現象をひとつの式でまとめて表すために、文字式は数学のほとんどすべての場面で用いられます。したがって文字式は数学における最も基本的で重要な概念であるといえるでしょう。文字式の重要な利用法として、未知の数が満たすべき性質を表す等式を作るというものがあります。この過程でできる等式を方程式といいますが、方程式による問題解決法は、「わからないもの」を「わかっているもの」のように扱うことができるため、非常に強力であるといえます。このような、現象を記述する道具としての有用性に加えて、文字式はそれ自身も多くの興味深い性質を持っています。代入と因数分解を結びつける因数定理や、方程式の解と係数の関係はその最たる例です。この講座で文字式の性質に対する深い理解を習得して今後の数学の勉強に役立ててください。

本講座の学習内容と中学・高校での履修時期

本講座の学習内容 中1 中2 中3 高1 高2 高3
展開
多項式の除法
因数分解
1次方程式・連立方程式
2次方程式・高次方程式

テーマ

第1講 文字式
第2講 因数分解
第3講 2次方程式
第4講 さまざまな方程式

時間割・担当講師

日程

12月25日(水)~12月28日(土)

時間

10:00~13:10

講座コード

M311

講師名

床呂 光太

関数

受講目安

ルートについての基礎知識を必要とします。

講座内容

関数とは数に数を対応させる規則のことです。たとえば「時刻が経過するにつれて物の位置がどのように変化するか」「ある場所の角度を変えると別の場所の長さはどのように変化するか」といったことが、関数を考えることに相当します。関数の定義はシンプルですが、その分非常に応用が利きます。数学の多くの場面で現れ、文字式と並び最重要な知識のひとつです。この講座では関数とは何かから始まり、視覚的に理解するためにグラフを描き、代表的な式変形に慣れることをめざします。特に、図形における長さと角度の関係を記述する「三角関数」や、べき乗の概念の一般化である「指数関数」、指数関数と表裏一体の関係にある「対数関数」の扱いに慣れることで、今後の数学の学習が非常にスムーズになるでしょう。さらに関数のグラフの関係についても詳しく学び、式変形したときにグラフがどのように変化するかを考える力も身に付けていきます。この講座で得る関数についての知識は今後の数学学習の大切な土台となるでしょう。

本講座の学習内容と中学・高校での履修時期

本講座の学習内容 中1 中2 中3 高1 高2 高3
関数とグラフ
1次関数・2次関数
三角比・三角関数
正弦定理・余弦定理
指数関数・対数関数

テーマ

第1講 関数とは
第2講 三角関数
第3講 関数とグラフの関係
第4講 指数関数・対数関数

時間割・担当講師

日程

12月25日(水)~12月28日(土)

時間

17:30~20:40

講座コード

M331

講師名

坂本 平蔵

微分・積分

受講目安

三角関数、指数・対数関数についての基礎知識を必要とします。

講座内容

関数を調べるときにはグラフを描くとその値の挙動が視覚的に捉えられて便利です。しかし、1次関数などの簡単な関数や三角関数などのよく知られた関数を除き、グラフを描くのは困難な作業です。そこで登場するのが今回のテーマである微分法です。微分法は関数の瞬間的な変化率を求める方法であり、グラフにおいては接線の傾きを求めることに相当します。これによって、グラフが右上がりか右下がりか、あるいは上下どちらに出っ張っているかがわかります。さらに、関数の値の増減の様子がよく反映されたグラフを描くことが可能になるのです。また、本講座では、微分法と並んで重要な手法である積分法を学習します。積分法は図形の面積を求める方法ですが、実は微分法と密接に関連しています。微積分は他分野への応用も広く、自然科学全般を支える道具の一つです。4日間の学習は奥深い数学の世界へ進むための万全な準備となるでしょう。

本講座の学習内容と中学・高校での履修時期

本講座の学習内容 中1 中2 中3 高1 高2 高3
極限
関数の微分
指数・対数・三角関数の微分
関数のグラフと微分
積分

テーマ

第1講 極限・微分
第2講 指数関数・対数関数・三角関数の微分
第3講 微分とグラフ
第4講 積分

時間割・担当講師

日程

12月15日(日)~12月18日(水)

時間

17:30~20:40

講座コード

M131

講師名

平山 楓馬

ベクトル

受講目安

座標平面、三角関数についての基礎知識を必要とします。

講座内容

ベクトルとは、大きさと向きを持つ対象で、 図形を捉える際に強力な道具となります。本講座では、はじめに平面のベクトルを扱います。まず、 ベクトルの基本的な演算である和とスカラー倍について学び、ベクトルに慣れ親しんだ後、内積という演算を導入していきます。 内積を学ぶ過程で、ベクトルが長さや角度を扱う際に非常に有効な道具であることがわかるでしょう。 後半ではベクトルの概念を空間に拡張し、 それにより空間内の図形もベクトルで記述できるようになります。 さらに外積という演算によって、さまざまな量が容易に計算できるようになります。 このようにベクトルは、さまざまな図形を記述し、 長さ、 角度、体積といった量を扱ううえで非常に役に立ちます。 この講座を通してベクトルの扱い方を身に付け、 図形に対するより深い理解を手に入れてください。

本講座の学習内容と中学・高校での履修時期

本講座の学習内容 中1 中2 中3 高1 高2 高3
平面のベクトル
内積
空間のベクトル
図形の方程式
外積

テーマ

第1講 平面のベクトル
第2講 平面上の図形
第3講 空間のベクトル
第4講 空間内の図形

時間割・担当講師

日程

1月4日(土)~1月7日(火)

時間

14:00~17:10

講座コード

M421

講師名

馬杉 和貴

代数的整数論への招待 ~数の神秘の扉を開く~

受講目安

文字式の計算、ルートの計算についての基礎知識を必要とします。

講座内容

整数論の特徴は、誰にでもわかる問題設定から出発して、非常に高度な理論が展開されていくところにあります。今回の講座では、「x2-2y2=1」(*1)「x2+y2=200」(*2)などの方程式の解を整数の範囲で求めるという問題から始めていきます。このような方程式では、一見すると手作業で地道に解を調べ上げるしか方法はなさそうですし、解の様子もかなり不規則に思えるでしょう。しかし、√2(*3)などの無理数をも対象とした「代数的整数論」を考えると、このような方程式の解の様子を鮮明に捉えることができるのです。講座の後半には、上に挙げたような方程式の解を皆さん自身の手で分析できるようになります。最初は複雑に思えた問題が、理論を構築して高い視点に立つと見事に整理されるという数学の醍醐味を、ぜひ体感してください。

*1…x2-2y2=1 *2…x2+y2=200 *3…√2 *1…x2-2y2=1 *2…x2+y2=200 *3…√2

テーマ

第1講 Pell 方程式と無理数の整数論
第2講 方程式x2+y2=n(*4)
第3講 UFD の整数論
第4講 素イデアル分解

*4…x2+y2=n *4…x2+y2=n

時間割・担当講師

日程

1月4日(土)~1月7日(火)

時間

17:30~20:40

講座コード

M431

講師名

石堀 朝陽

超越数論

2講完結

受講目安

微分・積分についての基礎知識を必要とします。

講座内容

実数は直感的には「数直線上の数」と解釈されますが、正確には「連続性」という極限に関する良い性質を持つように有理数から拡張された数の体系です。しかし、これが代数的な観点からどのような拡張であるかと問われると非常に難しい問題です。代数的観点からは有理数係数の方程式が解を持つように数を拡張するのが自然ですが、実際には実数はそれより多くの数を含んでいます。超越数とはそのような有理数係数の方程式の解にならない数のことです。ところで、ある実数が超越数であることを証明するにはどうしたら良いでしょうか。本講座ではまず「Liouvilleの不等式」と呼ばれる、ある有理数係数n次方程式の解になるための必要条件をもとに超越数の例を示します。また基本的な無理数であるπやeについてもその超越性を証明します。Liouvilleの不等式とは、実数を有理数で近似する「Diophantus近似」と呼ばれるものに関する命題です。どの程度多くのDiophantus 近似を持つのかを表す量として「無理数度」があります。実は有理数の無理数度は1、超越的でない無理数の無理数度は2、超越数の無理数度は2以上であることが知られています。このことから超越数とは「無理数度の大きい」実数という解釈が可能です。さらにDiophantus近似はある数の超越性の証明だけでなく、整数論への重要な応用も持っています。このことについても本講座の最後で少しだけ紹介します。

テーマ

第1講 超越数論
第2講 Thueの定理

時間割・担当講師

日程

12月21日(土)・12月22日(日)

時間

14:00~17:10

講座コード

M221

講師名

桝澤 海斗

現代数学基礎演習

受講目安

K 会の現代数学コースを受講、または修了されている方を対象とします。

講座内容

本講座では、現代数学基礎コースの2学期までに学習する4分野の問題演習を行います。演習を通して具体的な対象や計算例に触れることで、これまでの学習内容の理解を深めることをめざしましょう。現代数学の入門書は、必ずしも適切な難易度の練習問題が用意されているわけではありません。解答例が充実した書籍も少なく、中高生の皆さんが自習をするにはハードルが高いのではないでしょうか。そこで本講座では、皆さんの理解の助けとなるような問題を厳選し解説します。問題は、レギュラー授業の講末問題程度のものから、大学院入試相当レベルのものまで幅広い難易度を扱う予定です。まず、予習としてレギュラー授業の内容をふり返る基礎的な問題に取り組み、本講座の演習に必要な基本的な概念や考え方を再確認します。その後、90分ほどをかけてさまざまな難易度の問題を各自で解いていただき、それについての解説を行います。加えて、それらの類題や、新たに触れた概念について自学できるような、復習プリントも用意しています。基礎的な内容を復習したい方はもちろん、それらを応用してより発展的な問題に挑戦したい方にも満足いただけるような問題です。ぜひ講座を活用し、これまでの学習内容の定着と、さらなる実力の養成をはかりましょう。

テーマ

第1講 集合と代数系
第2講 線型代数学
第3講 極限と位相
第4講 多変数の微積分

時間割・担当講師

日程

12月20日(金)~12月23日(月)

時間

17:30~20:40

講座コード

M231

講師名

桝澤 海斗

数学オリンピック予選直前対策

受講目安

中学数学について一通り理解している方を対象とします。

講座内容

皆さんは数学オリンピックの問題を見たことがありますか?学校で扱うような問題とは一味違い、思考力を試す問題が多く、基本的な定理を知っているだけではなかなか解くことができません。定理を使いこなす力や、応用する力が必要になります。この講座では、整数論・組合せ・代数・幾何に分けて、日本ジュニア数学オリンピック(JJMO)・日本数学オリンピック(JMO)の予選問題を解く上で、どのような定理や手法を使いこなしていくべきかを、国際数学オリンピックのメダリストでもあるK 会の講師が丁寧に解説します。この講座によって得られる、定理を自由自在に扱うスキルや深い思考力は、単なる予選の対策にとどまらず、今後の数学学習に大いに役立つことでしょう。

テーマ

第1講 整数論
第2講 組合せ
第3講 代数
第4講 幾何

時間割・担当講師

日程

1月4日(土)~1月7日(火)

時間

10:00~13:10

講座コード

M411

講師名

馬杉 和貴

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