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戸山高校問題分析 受験生情報局 | 河合塾Wings 関東

2024年度 戸山高校の入試問題分析

戸山の英語

2024年度入試問題

2024年度入試問題 英語

難易度の表記

 A:易問(全問正解したい)
 B:標準問(受検者平均を取るために正解したい)
 C:難問(差をつけるために得点したい)
 D:最難問

問題分析

【2】は折り紙の歴史と、現代にもつながっているその応用技術に関しての対話文。設問数や出題形式に変更はなく、過去問演習でしっかりと準備を積んでいれば十分に高得点が狙える問題だった。点数に差がつくとすれば問6の内容一致と問7の適語補充問題だろう。問6の内容一致問題は日ごろの長文読解練習から設問を常に確認しつつ長文を読んでいくことで準備をしていこう。戸山高校の内容一致問題はきちんと精読をすれば正誤の区別がしやすい選択肢が多い。問7の適語補充についても昨年同様の出題となるが、今年若干難しいと感じるのが(a)であろう。foldがやや難しい単語であるということと、origamiの言い換えであるということに気づけたかどうかがポイントであった。

【3】はジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡に関する説明文。天文学に関する知識が必要な内容であり、正答率に差がつく内容だった。いくつか差がつきそうな問題を挙げると、まず問1の(c)は関係代名詞の目的格省略が見抜けたかどうかがポイントとなる。問3の語句整序はvisible light wavesの後ろにcoming from those starsまでの後置修飾がつながるところまでは作れたかもしれないが、動詞以下の英文作成には文脈が把握出来ていないと解くことは難しかった。問7の自由英作文は、望遠鏡があったら何を見たいか、そしてなぜそれを見たいのかということを記述する問題。時間との戦いでもあるが、戸山高校受験生ならば満点解答は難しいながらも部分点は取りたい。

戸山高校の英作文の練習は、
①指定の語数を守っているか
②問題文を正しく読み、指示に従って自分の意見を述べているか
③平易でもいいので「伝わる文」を書く 

という3点を日ごろから意識して練習をしていこう。

戸山の数学

2024年度入試問題

2023年度入試問題 数学

難易度の表記
 A:易問(全問正解したい)
 B:標準問(受検者平均を取るために正解したい)
 C:難問(差をつけるために得点したい)
 D:最難問

問題分析

【1】は小問集合で、出題されている問題の単元も例年通りである。いずれの問題も難易度は高くなく、全問正解を目指したい。

【2】は関数の問題で、反比例と2次関数の融合問題が出題された。問1は反比例と2次関数の特徴を知っていれば容易な問題である。問2(1)は面積から座標を求める問題であり、平行四辺形の各点の座標を条件に従って文字で表し立式するが、標準的な問題である。問2(2)は比例定数から面積比を求める問題で、計算量はやや多いものの、こちらも標準的な問題である。全問正解を目指したい。

【3】は平面図形の問題で、円に直角三角形が内接している融合問題が出題された。問1は三平方の定理が使えれば容易な問題である。問2(1)の合同証明は、補助線を引いて考える必要がありやや難しい。問2(2)の問題は、(1)で証明したことと相似を組み合わせることで求めることができるが、計算量も多いためやや難しい。

【4】は空間図形の問題で、円柱と動点が出題された。問1は相似な三角形を利用すれば平易な問題であった。問2は、条件に合う三角形を考え、各辺の長さを求めて面積を求める問題で、計算量もあまり多くないため、正解したい。問3は、展開図を考え、最短の長さを文字で表した後に整数問題を解くため、やや難しい。

全体的に昨年度よりも取り組みやすい問題が多い。そのため、標準的な問題は計算ミスすることなく確実に点数を取りたい。

戸山の国語

2024年度入試問題

2023年度入試問題 国語

難易度の表記
 A:易問(全問正解したい)
 B:標準問(受検者平均を取るために正解したい)
 C:難問(差をつけるために得点したい)
 D:最難問

問題分析

【1】漢字の読み 10点 【2】漢字の書き 10点
【3】小説文 25点 【4】論説文 35点 【5】融合文 20点

設問数は従来通りであるが、小説文の文章量が減り論説文の文章量が大きく増加した。文章量に差が出たが選択肢や記述問題もしっかりと対策をしていれば難しく感じることはない。問題が非常に標準的であったため正確に解くことが合格への鍵だと考えられる。読解問題に時間をかけ過ぎず、きちんととれる問題を確実にとっていくことが求められた。

【1】、【2】(漢字の読み書き)
漢字の問題については例年通り語彙力を問われるものもあった。漢字自体は平易なものが多く、難易度はさほど高くはないが、語彙力を問われるものや対策をしておかなければ解けない問題も数問出題されている。(読みの「そっせんすいはん」、書きの「多岐亡羊」など)

【3】小説文(宮本百合子『雨と子供』約2,400字)
2019年度~2022年度まで古めかしい文学的文章が出題されており、昨年2023年度は傾向が変わり、現代の文章からの出題となった。しかし、2024年度は昭和時代以前に成立した古めかしい文章からの出題となっている。馴染みのない語句や回想と現在の場面との切り替わりに注意が必要だが、戸山高校対策をしっかりと行ってきていれば問題はない。記述問題に関しては、多少難しく感じる受験生がいたかもしれない。ただし、他と差をつけるためにはしっかりと記述してほしいところではある。

【4】論説文(濱良祐『曲がり角の向こう』約3,900字)
【3】では、昭和時代以前に成立した文章からの出題であったのに対し、論説文は現代のもので文体も読みやすいものであった。また、インターネットの発展によるメリットデメリットなど、受験生にとってはよく目にするテーマであったため読み取りに苦戦することはないと考えられる。入試までに訓練を積んでいれば得点が期待できる。200字作文もインターネットの発展によるメリットデメリットや具体例が浮かべば、時間があれば記述できた受験生は多くいたと考えられる。

【5】融合文(渡辺秀夫『かぐや姫と浦島』約2,600字)
抜き出しや記述はなく、すべて選択問題になっており、内容に関しても受験生に馴染みのある文学作品の引用が多い。選択肢に関しても文章内容に関するものでそのほとんどが文中から根拠を探せるものであった。知識分野では漢字の意味が問われたが標準的な難易度である。

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