立川高校問題分析 受験生情報局 | 河合塾Wings 関東
2024年度 立川高校の入試問題分析
立川の英語
2024年度入試問題
難易度の表記
A:易問(全問正解したい)
B:標準問(受検者平均を取るために正解したい)
C:難問(差をつけるために得点したい)
D:最難問
問題分析
長文が2問でそれぞれの小問数が9問と13問。昨年度と問題数は変わらない。
【2】は岩石や地熱エネルギーについての対話文読解。【3】は離島の踊りのイベントに参加した中学生の物語文読解で、大問構成も変わらない。【2】は蒸気と地熱の関係を理解する必要があった。理系の内容の長文は立川高校では頻出である。そのようなテーマに慣れるためにも他の自校作成問題校の問題も含めて過去問演習をしておくことが重要である。問8のような内容一致の組み合わせの問題は【3】でも出題されており、時間がかかるため全体の時間配分に注意が必要。また、自由英作文は40~50語以内でテーマに対して記述をする例年通りのものだった。こちらも過去問で練習を重ね、その際に記述は添削指導を受けると良いだろう。
【3】は離島に引っ越した中学生の心情の変化を読み取れたかどうかがポイントとなった。問2の内容一致は本文内容と一致しないものを選ばせるものであり、ミスをした受験生が多かったと思われる。問5の適語補充は本文中から該当の1語を書き抜く問題であったが、設問個所からかなり離れたところに答えがあったため、時間を取られる設問であった。
立川の数学
2024年度入試問題
難易度の表記
A:易問(全問正解したい)
B:標準問(受検者平均を取るために正解したい)
C:難問(差をつけるために得点したい)
D:最難問
問題分析
大問数は4題構成、それぞれの大問の配点は各25点で例年と同様だった。出題内容も例年と同様であった。
【1】は例年と異なり、小問が1つ少なくなり、4題構成の小問集合になった。そのため、1問あたりの配点があがった。内容に関しては計算、連立方程式、確率、作図とほぼ例年通り。難易度は高くはなく、作図に関しても自校作成問題校では頻出のものなので全問正解を目指したい。
【2】は、関数分野から出題された。自校作成問題校を受験するのであれば知っておきたい関数の知識を多く使うものばかりである。問3に関しても、与えられた条件からすべての座標を求めることができるので、落ち着いて正解したい。
【3】は、平面図形分野から出題された。相似の証明に関しては、∠DAH=90°に気付けるかがポイントであった。最後の問題に関しては、二等辺三角形であることをきっかけに、様々な図形の性質を使いこなす必要がある。
【4】は、立体図形の問題であった。空間図形でよくある問題ばかりであり、全体の難易度としては易しかった。問2に関しては、よくある最短距離問題であった。正三角形が複数並ぶ展開図には慣れておきたい。問3は、与えられた条件から比較的立式しやすい問題ではあったが、最後の問題かつ記述ということもあり手が出せなかった生徒も多いのではないだろうか。
例年通り、全体を通して記述が3題あり、配点の合計が33点であった。今年は記述問題の難易度が高くなかったため、ここでの得点が合否に影響すると思われる。過去問を通して記述問題を繰り返し解き、訓練しておく必要がある。
立川の国語
2024年度入試問題
難易度の表記
A:易問(全問正解したい)
B:標準問(受検者平均を取るために正解したい)
C:難問(差をつけるために得点したい)
D:最難問
問題分析
昨年度と出題形式を比較すると、大きな変更はみられないものの記述問題の量が調整されたり、抜き出しの問題が追加されたりするなどの変更があった。一方で昨年と同様に他の自校作成問題校で出題される『200字作文』は今年度も出題はされなかった。そのため、丁寧に読み解きつつも、なるべく全問解答することが望ましいと考えられる。
【1】、【2】(漢字の読み書き)
読みについては、例年通り四字熟語の出題はあるものの、平易なものにとどまっており合格点のために全問正解を狙いたい。書きについては、「バイニク(梅肉)」など中学生にとってなじみの薄い言葉が出題された一方で、「ニガい(苦い)」や「ゲバヒョウ(下馬評)」などの必ず得点したい漢字も多くあった。三字熟語や四字熟語も含めて対策をする必要はあるものの、しっかり対策してきた受検者にとっては解きやすいものも多かっただろう。
【3】小説文(逸木裕「風を彩る怪物」約3,900字)
音大受験に失敗したフルート奏者を目指す主人公が、滞在先でオルガン職人の親子に出会い、オルガンづくりに協力するといった内容の作品。本作品は山形県、千葉県、埼玉県の入試問題の題材として出題されており、入試問題の題材として取り扱われることも多い。文章そのものは読みやすいものになっているが、「人物像」を問う問題が出題されていることなどから全体を通して丁寧に読み進めていく必要があった。
【4】論説文(池上嘉彦「記号論への招待」一部改変/石黒圭「日本語は「空気」が決める 社会言語学入門」一部改変 約4,050字)
近年出題が増加しているA・Bの二つの文章を読んで設問に答える形式。二つの文章の出典は違うもののその関連についても問われるため、対比しつつも類似点を見つける必要があった。小説文や融合文と比べると文章の内容を把握することが難しいものであった。ただし具体例が多く使われているので、丁寧に読んで正しく理解することをこころがけていれば失点を抑えることができただろう。
【5】融合文(齋籐希史「漢文ノートー文字のありかを探る」一部改変 約4,300字)
漢文を題材とした作品。漢文というと苦手意識をもつ受験生は多いが、解説文をしっかり読めば解くことができるため、知識ではなく、論説文同様に丁寧に読むことが求められると考えられる。また、今年度は抜き出しや文法などの確実に得点しやすい設問が多かった。したがって、いかに早く読み解き、記述問題に時間を割けたかどうかで合否に影響がでたと考えられる。
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