私立高校の入試のしくみ 受験生情報局 | 河合塾Wings 関東
私立高校の入試のしくみをご紹介します。
私立高校受験の仕組み
<推薦入試>
例年、1/15ごろから出願開始→1/22以降試験→当日中か翌日に合格発表。
1.学力試験がないところが多く、1月中に合否が決まる。
2.高校によって、面接以外に作文・適性検査がある。
※適性検査(学科試験)のある高校 青山学院 中大杉並 明大明治 國學院など
3.複数校への出願はできない。
4.「不合格となる推薦」入試を実施している高校もある。その場合、推薦基準=応募資格であって合格基準ではないので要注意。
<一般入試>
例年、1/25ごろから出願開始→2/10以降試験→発表日時は高校により異なる。
1.学科試験がある。(ほとんどは3教科だが、一部の高校は5教科。また受験科目を選択できる高校もある。)
2.学力試験の結果のみで合否が決まる。
3.第一志望優遇を設けている高校もある。
※第一志望優遇
受験する学校が第一志望であり、合格した場合、その学校に入学することを前提に優遇される制度。入試得点に加点(10~30点)する学校が多い。不合格になる場合もある。
<併願優遇制度>
1.内申点である一定の基準を満たした場合、入試において優遇される制度。
2.優遇の方法は、「入試得点に加点する」など高校により異なる。
3.都立や他の私立との併願が可能(高校により異なる)で、合格しても進学する必要はない。したがって確実な安全校の確保に使える制度である。
私立高校入試Q&A
Q1.私立の推薦入試に合格したのですが、入学を辞退しても大丈夫でしょうか。
A1.私立高校の推薦は都立高校と同様に第1志望であることが条件ですので、辞退することはできません。私立の推薦入試を受ける場合は都立高校の推薦入試を出願できないと考えておきましょう。
Q2.私立の推薦入試は必ず合格するのですか。
A2.合格する可能性が高い学校が多いですが、推薦基準=応募資格となっている高校(慶應系列高、早大系列高、青山学院、明大明治、中大系列高、法政大学 など)は、必ず合格する訳ではありません。詳しくは各高校のHPや募集要項で確認をしましょう。
Q3.「加点優遇」とは何ですか。
A3.従来の併願優遇とは異なり、高校側が定める内申点基準に到達していたら、当日の入試点に一定の加点措置を施した上で合否判定を行うという、合格の可能性を高める制度が「加点優遇制度」です。しかしながら、あくまでも点数が加点されるだけなので、合格が保証されているわけではありません。当日の入試点が悪いと、不合格になる場合もあります。加点優遇タイプの学校を志望校に選ぶときには一般受験と同じような心構えで勉強を続けていくことが大切です。
Q4.「入試相談」とは何ですか。
A4.「入試相談」というのは、毎年12/15以降、中学校と私立高校との間で行われる先生同士の相談です。その私立高校の推薦や併願優遇制度を希望している生徒がいた場合に、中学校の先生から私立高校へ連絡して行われます。多くの私立高校では、この相談を経ないと推薦入試の受験や優遇制度の利用はできません。また、12/15を過ぎて併願優遇校変更や、私立推薦入試校の変更・取り消しもできませんのでご注意ください。
Q5.「個別相談」とは何ですか。
A5.「個別相談」というのは受験生や保護者が直接私立高校の先生と行う相談を指します。受験に関することはもちろん、学校の雰囲気、部活動や行事など高校生活全般に関する内容についても先生から話を聞くことができる場です。多くは学校説明会の後にそのまま実施されたり、複数校が集まっての大ホールでの合同説明会などで多く実施されたりしています。
気になる学校については積極的に説明会に参加して個別相談をしてみてください。最終的に受験するかどうかは個別相談をした後に決めても問題ありません。ただし、個別相談に行ったからと言って入試の合格可能性が高まるわけではありません。
Q6.「公立併願」とは何ですか。
A6.併願優遇において、仮に都立高校が不合格の場合に、その私立高校に進学することが前提条件となる優遇措置です。したがって、「公立併願」の高校の併願優遇を利用する場合は、他日程での私立高校の受験は不可能となります。
Q7.「公私併願」とは何ですか。
A7.多くの私立高校で採用している制度で、公立(都立)高校だけでなく、私立高校の併願としても使える制度です。私立高校第一志望であっても、この制度を利用することで安心して受験をすることができます。
Q8.「帰国生」を対象とした入試はありますか。
A8.海外からの「帰国生」を対象とした帰国生入試を行っている学校もあります。多くは、受験資格として「原則として1年以上海外に滞在し、帰国後3年以内」と定めています。入試時期も推薦・一般入試より早いため、受験資格の確認等を含めて早めに動く必要があります。
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