夏休みの勉強法(理科) 受験生情報局 | 河合塾Wings 関東
理科の夏休みの勉強法をご紹介します。
都立高校への受験を考えると5科目の総合的な勉強が必須です。しかし英数国の3科目の勉強に時間を取られがちで理科や社会の勉強がおろそかになってはいないでしょうか。理科は勉強方法を理解すれば点数を上げやすい教科です。夏休みという期間を使って効果的な勉強をすれば大幅に学力を向上させることができます。
暗記科目とは考えない
理科は公式や実験結果などを覚える必要があるので、暗記科目というのも間違いではありません。しかし、用語を暗記しただけでは、テストで正解することはできません。単に暗記するだけはなく、物事の関連性や考察まで理解することが大切です。
苦手単元を見極める
理科は単元が独立しており、比較的勉強しやすい科目ですが、苦手な単元が1つでもあると「理科が苦手」と思い込んでしまう人も少なくありません。ですから、理科の勉強では苦手単元を見極め、早くから克服するように学習を進めることが大切です。
実際に問題を解いてみる
理科が苦手という生徒の多くが、テストに向けて用語の暗記をしただけで演習を行っていません。これは理科に限った話ではありませんが、実際に問題を解くことは勉強において最も重要なことです。問題を解くことで覚えた知識を定着させることができ、出題パターンに慣れることもできます。そして、なによりも「わかった」と「解ける」は違うことに気づくことができます。問題への慣れと、覚えた知識の活用ができるよう積極的に問題を解くようにしましょう。
中1・中2の夏の学習では、苦手単元の復習を行うと良いでしょう。苦手単元を見極めるのが早ければ早いほど対策が容易で、後々の学習が楽になっていきます。勉強方法としては学校のワークを繰り返し解き、ワークを極めましょう。学校でワークが配付されていない場合は、教科書準拠ワークを購入しましょう。中学校で特殊な授業を行っているということがないかぎり、公立中学校の定期テストのレベルと都立入試のレベルは同じです。繰り返し問題を解き、定期テスト対策をするように復習をすると効果的です。
中3の夏休みというのは、理科や社会を総復習する最後の機会と言っても過言ではありません。どれだけ夏休みに復習をしたかで都立入試の点数が決まります。では夏休みはどのように勉強をすればよいのか、それは都立高校における理科の出題傾向を知れば見えてきます。
①生物、地学、化学、物理の4分野、中1~中3の範囲をまんべんなく学習
「私が得意な生物分野がたくさん出題されるといいな。」、「今年は化学の問題は出ないと思う。」などの予想(願望)は無意味です。もし苦手な分野があるなら夏休みに克服しなければなりません。得意な単元から学習を始めて復習するコツをつかんでから、苦手単元にとりかかってもいいでしょう。まずはどのような順番で勉強をするのかスケジュールを決めましょう。
いざ苦手単元の復習を始めたからには、同時進行でいくつかの単元を進めるより、1つの単元に絞って理解を深めることを勧めます。定着度をはかるために問題演習も数多くこなしましょう。
②分野ごとの大問は実験・観察形式で出題される
都立高校入試後半の大問では、実験や観察の手順やその結果と考察を含む問題が出題されます。ここでは文章記述やグラフ作成による解答、計算問題等があり、実験・観察の主旨が理解できていなければ、正解することは難しいでしょう。
重要なのは、常日頃から「なぜ?」「どうして?」「何のために?」という視点を持つことです。それを無視して知識とテクニックだけで問題を解こうとすると「何がわからないかがわからない」という状態に陥ってしまいます。
また実験手順は非常に複雑で問題文が長いことも特徴です。しかし出題される実験や問題は過去問や実践問題を繰り返し解いていれば、どこかで見たことがあるような問題ばかりです。演習は必ず行い、問題に慣れておくことが大切です。過去問を解く際にも注意しなければならないことがあります。これは理科に限ったことではないですが、過去問は、解くだけで1教科50分かかります。5教科解くと250分、つまり4時間10分と相当な時間がかかります。ただし、これほど時間を使っても、この時間は学力チェックをしているだけで、実力はまったく伸びていません。そのため、過去問の結果で一喜一憂して終わってしまっては、まったく意味がありません。
不正解には必ず理由があります。知識が足りないのか、理解が足りていないのか、問題の読み違い・計算ミスなのか。正解を赤ペンで書いて終わりにするのではなく、間違えた原因を突き止め、それを1つ1つ潰していきましょう。そのような地道な努力が得点力向上につながります。
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