2023年度 国分寺高校問題分析 受験生情報局 | 河合塾Wings 関東
2023年度 国分寺高校の入試問題分析
国分寺の英語
2023年度入試問題
難易度の表記
A:易問(全問正解したい)
B:標準問(受検者平均を取るために正解したい)
C:難問(差をつけるために得点したい)
D:最難問
問題分析
【1】はリスニング問題(共通)。
【2】は対話文。「エコツアー」に関して対話を読み取る問題。3ページ半にわたる文章ではあるが、分量としては多いが、読みやすい文章。また、各問ともに平易なものであった。問3の並べ替え問題は動詞keepの用法(5文型)の見極めが得点を左右した。
【3】も対話文。ボランティア活動に関する内容であった。問1の並べ替え問題は「形容詞とsomethingの語順」つまり「doing something good for someone」の語順を作ることができるか、がポイントとなる。問3は「まちづくり・まちおこし」、「自然・環境保全」に関する記述を文章中から読み取ることになるが、焦らず読み取ることができれば正答できる。問4は設問の「条件を確実に満たしている」がポイント。「Bunji City」に在住・通勤・通学、という条件を読み取ることが必要。
【4】も対話文。オンライン会議の様子を読み取る問題。本文自体はさほど難しくはないが、【4】に割ける解答時間がどれだけ残せているかが得点を左右したであろう。問2の並べ替えは、3つある動詞をいかにして使うかがポイント。また、問1~問3で時間をかけずに、問4以降に十分な時間を残せるが、もポイントとなる。
今年も全体を通して50分で長文3題を解くことを踏まえると、やはり時間内に解答し終えることが難しい高校である。そのため本校合格の鍵は「速読力」及び「設問の解答順」である。過去問や問題集等で時間を測って解く練習を多く積み、丁寧に復習をすべき。その中で理解できなかった英文には英語力向上のヒントがある。語彙力なのか文法力なの分析・理解・記憶をしたい。また、【4】の問7以外、すべての配点が4点である。平易な問題も難問も同じ点数であることは、時間配分上忘れてはいけない。日頃の読解練習においても、限られた時間の中で、内容を正しく理解し、設問の解答順を考えながら解く、ということを常に意識してほしい。
国分寺の数学
2023年度入試問題
難易度の表記
A:易問(全問正解したい)
B:標準問(受検者平均を取るために正解したい)
C:難問(差をつけるために得点したい)
D:最難問
問題分析
【1】は例年通り、6題構成の小問集合であった。内容も計算、方程式、確率、代表値、作図とほぼ例年通り。代表値の問題は準備が手薄になりがちなので、しっかりと対策しておこう。
【2】の内容は例年通り、放物線と直線をテーマとするものであった。座標平面上に正三角形や正方形が登場するオーソドックスな問題で、この手の問題には慣れておきたい。また、国分寺に限らず都立自校作成問題には頻出の「等積変形」は今年も出題された。問1(1)、(2)を手早く進めて、問2に挑みたい。
【3】も例年通り、平面図形の問題であった。問題の図形に円がなく、今年は円がテーマではないのかと思った受験生も多かったかもしれないが、問2(1)の証明問題は「円周角の定理の逆」を使うことになり、やはり円がテーマとなっていた。「円周角の定理の逆」は中学校ではほぼ扱われない定理なのにもかかわらず、最近の都立自校作成問題ではよく出題される。他の都立高校の過去問などを利用して、しっかりと準備したい。
【4】は立体図形の辺上を点が動く問題で、都立自校作成問題に頻出の形であった。問1は平面を切り出し、確実に正解したい。問2は適切に場合分けをし、複数の答えを導き出そう。問3は会話文の穴埋め形式で、一見すると面倒くさそうな問題だが、しっかりと読めばそこまで複雑ではない。
国分寺の国語
2023年度入試問題
難易度の表記
A:易問(全問正解したい)
B:標準問(受検者平均を取るために正解したい)
C:難問(差をつけるために得点したい)
D:最難問
問題分析
【1】(漢字の読み書き)
漢字の読みが4問、書きが4問の計8問構成。直近3年間は最後の書きの問題に四字熟語または三字熟語が出題されていたが、2023年度は出題されなかった。
【2】小説(まはら三桃「白をつなぐ」)
2022年度と同様に2023年度も全て選択問題だった。主に登場人物にかかわる問題として心情把握および様子の読み取りが出題。最後の問6は昨年と同様に表現の読み取りが出題された。
【3】論説文(藤田正勝「哲学のヒント」)
2023年度は2022年度と同様に、200字作文を除き、すべて選択問題だった。傍線部の説明や内容把握、および傍線部の原因・理由の読み取り、文章構成について、200字作文が出題された。問6の200字作文については傍線部に対する筆者の考えをもとにして、自分の考えおよびその考えの根拠となる体験や見聞を書くと良い。
【4】融合文(藤田真一「俳句のきた道」)
文法に関する問題、傍線部の内容理解の問題、波線部の表現理解の問題が出題された。昨年は抜き出しの問題があったが、2023年度はすべて選択問題となった。
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