2022年度 八王子東高校問題分析 受験生情報局 | 河合塾Wings 関東
2022年度 八王子東高校の入試問題分析
八王子東の英語
2022年度入試問題
難易度の表記
A:易問(全問正解したい)
B:標準問(受検者平均を取るために正解したい)
C:難問(差をつけるために得点したい)
D:最難問
問題分析
【1】リスニング問題は共通問題を使用。昨年度から大きな変更はない。
【2】対話文読解で、友人とオンラインで話しているシーンという、昨今の世の中を反映したテーマ。昨年度から出題されるようになった不要文選択の出題が今年度も出題された。また、脱語・脱文挿入の問題が4問出題された。難易度はそこまで高くはないものの、ほとんどが完答問題であったため、長文の内容を踏まえ、前後関係を正しく理解できないと正答に結びつかないものだった。
【3】エッセイの出題形式は【2】と大きく変更はなかった。文整序問題において、語句「so much」、接続詞「that」、動詞「found」の使い方により、正誤が大きく分かれたため、正答を導くまでに悩んだ受験生も多かっただろう。自由英作文は、長文の内容を踏まえた作文であったため、【3】の読解にいかに時間を残せるかが得点を左右することになった。
出題形式に関しては大きな変更点はなかったものの、「限られた時間の中で、長文の内容が正確にできているか」を見る設問が多い問題だった。本校の英語は、1題に使われる単語数が多いことが特徴である。そのため、普段から過去問等を使い、時間制限を設けた長文読解練習が必要だ。
八王子東の数学
2022年度入試問題
難易度の表記
A:易問(全問正解したい)
B:標準問(受検者平均を取るために正解したい)
C:難問(差をつけるために得点したい)
D:最難問
問題分析
問題構成は【1】が小問5問、【2】~【4】は小問3問ずつで例年と同様であった。
【1】の小問集合中の3問が計算であり、ここで点数をしっかり積み上げていく必要がある。
【2】は座標平面における関数のグラフの問題であった。問1は変域についての基本問題であり、ミスなく短時間で答えたい。問2は関数と円が絡む問題で、円の性質が理解できていれば難度は高くない。問3の三角形の面積も記述問題ではあるが、等積変形を利用できれば得点しやすい問題であった。
【3】は正方形の折り返しの問題であった。問1は折り返したときの特徴をしっかりつかみ、確実に得点したい問題であった。問2(1)は合同の証明で、角度の条件を導出するのに手間がかかるので、得点に結びつけられれば差をつけることができただろう。問2(2)は(1)の結果を利用して、条件を整理していけば答えの導出は難しくない。
【4】は昨年度は整数に関する問題だったが、今年は一昨年度以前の空間図形からの出題に戻った。問1(1)は必ず正答したい体積の基本問題、問1(2)も展開図さえ描ければ対応できたと思われる。問2については、三角形ILMが直角三角形であることを示せれば、完答も可能であろう。
全体としては、昨年度の【4】が通常の空間図形に変わったため、点数は取りやすくなったと考えられる。そのため、昨年度の平均点よりは高い平均点になることが予想される。
八王子東の国語
2022年度入試問題
難易度の表記
A:易問(全問正解したい)
B:標準問(受検者平均を取るために正解したい)
C:難問(差をつけるために得点したい)
D:最難問
問題分析
【1】漢字の読み 10点 【2】漢字の書き取り 10点
【3】小説文 25点 【4】論説文 33点 【5】融合文 22点
【3】の45字の心情記述問題が8点、【4】の240字作文が12点と配点が大きい。選択肢問題では差がつきにくいと思われるので、記述問題で部分点を稼いでおきたい。書き上げるための時間を確保するためには、一読で重要箇所を見抜けるよう練習を積む必要がある。
【1】、【2】(漢字の読み書き)
読みの「辛辣」「傲岸不遜」、書きの「キンカギョクジョウ」など、中学生が日常で接する機会がまず無い熟語が出題されるのは例年通り。語彙力の強化が合否を分ける。
【3】小説文(「斉唱」/原田マハ著より 約3,700字、前年比+約500字)
平成27年度共通問題でも出題された、「最後のトキ」にまつわる物語。登場人物の心情を別の登場人物が語る、という表現形式から心情を読み取る問2は、確実に書き上げ得点しておきたい問題。表現の特徴を説明する問5は本校を含め自校作成問題・共通問題でも頻出問題なので、十分練習しておきたい。
【4】論説文(「デジタルで変わる子どもたち」/バトラー後藤裕子著より 約3,000字、前年比-約600字)
昨年度同様本文中に図表が2つ引用されている。子どもが音声言語を理解する過程を説明した文章。「モーラ」「オンセット」「ライム」などなじみのない用語が登場し、読みづらく感じた受験生も多いのではないか。問5の240字作文で部分点をどれだけ確保できるかが重要だが、問3の図表の空欄補充に時間を取られると苦しくなる。
【5】融合文(「歌謡の仕組み」/鉄野昌弘著より 約1,900字、前年比-約800字)
「万葉集」から下の句が共通する6首の和歌(類句・類歌)が引用されている。記紀歌謡から万葉和歌への変遷について、従来の定説に疑問を投げかける、という内容の文章で、読みづらさを感じた受験生も多かったのではないか。設問そのものはさほど難しくないので、合格するためには全問正解を目指したい。
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