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2023年度 青山高校問題分析 受験生情報局 | 河合塾Wings 関東

2023年度 青山高校の入試問題分析

青山の英語

2023年度入試問題

2023年度入試問題 英語

難易度の表記
 A:易問(全問正解したい)
 B:標準問(受検者平均を取るために正解したい)
 C:難問(差をつけるために得点したい)
 D:最難問

問題分析

例年通り大問は3題の形式。本年度も【2】で対話文、【3】は説明文が出題された。文章自体は平易だと思うが、限られた時間内にテキパキと処理をできたかどうかが本年度も合格のカギとなった。

【1】のリスニングは例年通り5題。青山高校合格のためには、ここで満点を目指したい。最低でも問題Bの記述を除いた16点は確保したいところ。

【2】は、高校生たちによる、日本の絵画の描写技法についての対話。浮世絵や絵巻物など、普段の授業で習ったことがある内容がテーマということもあり、昨年同様読み取りやすい文章だったと思われる。
問2のような、適切なイラストを選ばせる問題が多く出題されたのが本年度の特徴といえる。昨年まであった、「不適切な選択肢を選ぶ問題」については本年度出題されなかったが次年度も注意が必要。

【3】は雷が発生するメカニズムについての説明文。本年度も理系的な内容であったが、【2】と同様、雷という身近な内容がテーマとなっていたため、専門的な前提知識はそれほど必要ではなく、楽しみながら読解できた内容ではないだろうか。問1や問3のように、本文だけでなく、イラストを利用しながら正しい情報をもとに、正解を導き出す力が求められたのが特徴的であった。
問7のエネルギー不足に対して、どのように対処するかという英作文は、電力不足以外のエネルギーについて触れながら解答を作ればよい。テーマは、水不足、原油不足等思いつきやすいテーマであったが、時間制限がかかってしまい、きちんと解答できた受験生はそれほど多くないと思われる。

青山の数学

2023年度入試問題

2023年度入試問題 数学

難易度の表記
 A:易問(全問正解したい)
 B:標準問(受検者平均を取るために正解したい)
 C:難問(差をつけるために得点したい)
 D:最難問

問題分析

【1】の小問5問は例年通りであった。【2】は例年とは異なり、問3が①~④の小問形式での出題に変更された。【3】、【4】は例年と同様、小問3問ずつであった。

【1】は〔問5〕の作図以外は基本的なものであり、問1~問4は完答したい。

【2】は1次関数と2次関数の融合問題であった。問1は標準的な問題であり、時間をかけずに解答したい。問2は三角形の面積を求めるために必要な長さを文字で表すことができるかどうかが鍵になる。問3は誘導に沿って進めていけば、記述の部分の解答も完答が期待できる。

【3】は円と直角三角形の融合問題であった。描かれている図が問題文の内容を表していないため、自分で図を描きながら解く必要がある。問1は図を描きさえすれば基本的な内容である。問2(1)の証明は円周角と三角形の内角・外角の関係を用いた証明であり、できる限り点数を積み上げておきたい。問2(2)も円周角を調べる過程で合同な三角形に気づくことができれば解答は難しくはない。

【4】は空間図形で、円すい、回転体、球が出題された。問1の円すいの表面積の問題は基本的な内容なので正答したい。問2は自身の判断で回転体の体積を選択する問題であった。単なる体積の計算ではなく、相似を用いて必要な長さを調べながら進めていくため、慣れていないと記述に時間がかかる可能性がある。問3は2つの球と円すいが関係する問題であるが、三平方の定理を用いれば決して難しくはない。都立高校の入試では[問]単位では問題の関連がないので、問1、問2がすぐに解けないときは、問3を先に解くことも考えておきたい。

青山の国語

2023年度入試問題

2023年度入試問題 国語

難易度の表記
 A:易問(全問正解したい)
 B:標準問(受検者平均を取るために正解したい)
 C:難問(差をつけるために得点したい)
 D:最難問

問題分析

【1】漢字の読み 10点 【2】漢字の書き 10点
【3】小説 22点 【4】論説文 38点 【5】融合文 20点

【1】、【2】漢字の読み書き
本年度については特段難しくはなかった。【1】(5)「官吏」、【2】(トウジ)は所見では難しい問題だが、漢字対策として必ず取り上げられるもの。

【3】(小説『虹にすわる』瀧羽麻子)
設問数は昨年より1題減の5題で、文章量も-1,270字と大幅に減少していた。設問内容も決して難しいものとは言えないため、大問4、5に時間をかけられるよう、いかにここで効率よく答えていくかが高得点の鍵となる。

【4】(論説文『AIの雑談力』東中竜一郎)
選択問題(3題)・45字以内の記述問題(1題)・書き抜き問題(1題)・200字作文という構成。「AIの情報」と「人間の経験」について対比しながら論を進めるという受験生にはなじみのある文章内容のため、本年度の200字作文は、満点回答は難しくとも部分点を取ることは容易かったと思われる。作文の形式は、文章をもとに、生徒たちの発言を踏まえて自分の意見を記述するというもので、2018年以降毎年出題されている。

【5】(融合文『古典詩歌』鈴木健一)
与謝蕪村と松尾芭蕉の句を取り上げ、「句の解釈」を考察する内容の文章。選択問題(3題)・書き抜き問題(2題)の構成だった。【3】小説文、【4】論説文の設問の難易度がそれほど高くなかったことに比べ、【5】では、選択問題のみならず、書き抜き問題でも複数の解答候補が見受けられた。そのため、受験生はそれらの吟味に一定の時間をかける必要があったと思われる。

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