共通テスト受験生への教科別学習アドバイス(情報) 共通テストの教科別学習アドバイス | 大学入試解答速報
河合塾講師が、具体的に学習法をアドバイス!
【topics】
2025年度から新たに試験科目となった「情報Ⅰ」では、「情報Ⅰ」の4つの領域から幅広く出題され、社会や身近な生活において問題を発見・解決する思考力や判断力が求められました。
情報Ⅰ
1.「情報Ⅰ」で学んだ内容を再確認!
「情報Ⅰ」で学ぶ4つの領域のうち「コミュニケーションと情報デザイン」「コンピュータとプログラミング」「情報通信ネットワークとデータの活用」を中心に、それらを活用して問題の発見・解決をめざす「情報社会の問題解決」まで、幅広く出題されていました。苦手分野をつくらないように学習を進めましょう。
2.学んだ内容を活用することを意識!
「用語・知識」を直接問う問題は少なく、「スーパーマーケットのレシートから得られる情報をどのように管理・活用できるか」や「おつりを渡すために何枚の千円札を準備すべきか」といった身近な題材や、旅行に関する実態といった社会との関わりを意識した題材を取り上げ、「情報Ⅰ」で学んだ内容を活用して問題発見・解決に向けて考察する力を問う問題が複数みられました。こういった問題に対応するには、学んだ内容をただ暗記するだけではなく、「なぜそうなるのか」まで掘り下げて、情報の特性や情報技術の仕組みを理解することが重要です。それらが身の回りでどのように活用されているか、問題の発見・解決に向けて自分であればどのように活用できるかといったことを普段から考えるようにしましょう。
また、「棒状の7個のLEDを点灯させる組合せが何通りあるか」など、数学で学んだ考え方を使う問題も出題されました。中学数学や「数学Ⅰ」の内容についても見直しておきましょう。
3.問題文から多くの設定や条件をすみやかに読み取る!
共通テスト全体の傾向として、会話文を含んだ長めの文章や複数の図表・資料の読み取りが課される点があります。特に情報Ⅰでは、問題解決の文脈の中で、与えられたデータや資料をもとに考察を進めることが求められます。「データの活用」の問題では、散布図、箱ひげ図、相関係数などの理解をもとに、与えられたデータについて考察することが求められました。「情報デザイン」の問題では、教科書では扱われていない法則が設問中に示され、その法則の特徴を理解し、図から読み取った情報と組み合わせて考察することが求められました。問題文、図表、資料で与えられた設定や条件からすみやかに「問題発見・解決の状況を読み解くこと」、「解答に必要な情報を正確に読み取ること」を意識するとともに、読み取った内容とこれまでに学んだ内容とを関連付けて考察できるようにしておきましょう。
4.過去問が十分にない中での対策は?
限られた時間で正解を導くためには、共通テスト「情報Ⅰ」特有の形式に慣れておくことも重要です。共通テスト本試験だけでなく、追試験や大学入試センターが以前に公表した試作問題を解き、何がどのように問われているのかを確認してみましょう。そのうえで、時間を意識して問題演習に取り組みましょう。「全統模試」や「講習での問題演習」などを活用するのも重要です。課題を明確にして対策することで、効率よく、効果的に学力アップすることができます。
河合塾の共通テスト対策
共通テスト対策講座では、共通テストで必要となる知識の理解、習得を行いつつ、今までに実施された試験の分析を踏まえた問題形式に取り組むことで、本番での高得点獲得をめざします。
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