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河合塾講師が、具体的に学習法をアドバイス!

【topics】
2025年度共通テストから新たに試験科目となる「情報Ⅰ」。2022年11月に大学入試センターが公表した令和7年度大学入学共通テスト試作問題「情報Ⅰ」(以下、試作問題)では、「情報Ⅰ」の4つ領域からまんべんなく出題されており、学んだ内容を活用して問題発見・解決に向けて考察する力を問う問題が複数みられました。

情報Ⅰ

試作問題の出題傾向から特徴や対策をみていきましょう。

1.「情報Ⅰ」で学んだ内容を再確認!

共通テストで問われる内容は、高校で学んだ「情報Ⅰ」の内容がベースとなります。教科書などを使って「情報Ⅰ」で学んだ内容を早めに再確認しておきましょう。試作問題では、4つの領域(情報社会の問題解決、コミュニケーションと情報デザイン、コンピュータとプログラミング、情報通信ネットワークとデータの活用)から、まんべんなく出題されていましたので、苦手分野を残しておかないようにしましょう。

2.学んだ内容を活用することを意識!

試作問題では、「用語・知識」を直接問う問題は少なく、「鉄道路線図のデザインの基準」や「二次元コードの仕組み」など、社会や身近な生活を題材に、「情報Ⅰ」で学んだ内容を活用して問題発見・解決に向けて考察する力を問う問題が複数みられました。学んだ内容をただ暗記するのではなく、「なぜそうなるのか」まで掘り下げて、情報の特性や情報技術の仕組みを理解するようにしましょう。加えて、それらが身の回りでどのように活用されているか、また、問題の発見や解決にそれらをどのように活用できるか、といったことを意識しておくことが大切です。

3.長い文章や図表から情報を読み取り、学んだ内容と関連付けて考察する!

共通テスト全体の傾向のひとつとして、会話文を含んだ長い文章や複数の図表・資料の読み取りがあります。試作問題では、解答に必要な情報を的確にすばやく読み取ったうえで、学んだ内容と関連付けて、問題発見・解決に向けて考察することが求められました。「プログラミング」の問題では、会話文を読み、代金を支払う際の「上手な払い方」を理解したうえで、アルゴリズムを読み取り、アルゴリズムに沿って、「情報Ⅰ」で学んだ「変数の扱い方」や「繰り返しによる処理」「算術演算」などを活用して、プログラムを考える必要がありました。「データの活用」の問題では、グラフや箱ひげ図などからデータを読み取り、考察を進める問題が出題されました。問題解決の文脈の中で、与えられたデータや資料をもとに考察を進めることが求められるのは、「情報Ⅰ」の特徴です。文章や図表・資料から「問題発見・解決の状況を読み解くこと」、「解答に必要な情報を正確に読み取ること」を意識するとともに、読み取った内容とこれまでに学んだ内容とを関連付けて考察できるようにしておきましょう。

4.過去問がない中での対策は?

限られた時間で正解を導くためには、共通テスト「情報Ⅰ」特有の形式に慣れておくことも重要です。まずは大学入試センターがこれまで公表してきた試作問題やサンプル問題を解き、何が問われているのか、どのような問い方をされているのかを確認してみましょう。そのうえで、時間を意識して問題演習に取り組みましょう。まだ過去問がないため、試作問題の分析をもとに作成された「模擬試験」や「講習での問題演習」などをうまく活用してみてください。自分の課題を明確にして対策することで、効率よく、効果的に学力アップすることができます。

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