vol.15佐藤 弘康さん(2023年度取材) | 卒業生インタビュー 卒業生インタビュー「K会と私」 | 会員の活躍・卒業生の声 | K会
卒業生インタビュー「K会と私」~卒業生に、K会についてお話しいただきました~
■vol.15(2023年度取材)
佐藤 弘康さん(栄東高校出身)/東京大学理科一類進学
小学生時代よりK会で学び、現役で東京大学理科一類に合格。
「小学生のための数学講座」修了後は、数学M1(1年目コース)に進み、3年目以降は「数学の楽しさコース」を選択。同時に物理も受講。
季節講習でも、地理、化学、生物、情報科学、言語学オリンピック対策講座等、さまざまな講座に参加。
佐藤君には「小学生のための数学講座」から参加していただきました。どんな印象を持ちましたか?
佐藤:講義を聴いて、わからないことを後で調べることは普通ですけど、当時、いきなりその場で理解できないことをポーンと提示される経験が自分にとってとても新しくて、「わからない!」という感覚が純粋におもしろいと思いました。最初の授業で「対数はおもしろいな。」と思ったことは記憶に残っています。「掛け算が足し算になるんだあ。」といったような…。知らなかったツールを手にして、それまではまったくできるとは思っていなかったことができてしまうということに純粋におもしろさを感じました。
「小学生のための数学講座」受講後、小学六年生でM1※に進まれました。
佐藤:父親が乗り気だったのですが、そのままの流れで自分自身としても抵抗はありませんでした。あの時期、能動的か受動的はわかりませんが、父親が提示してくれたものは基本的に「おもしろそう」と感じていたので、その中の一つだったという感じですね。
当時から佐藤君にはオールマイティーなイメージを持っておりました。K会でも科学、生物、地理等を受講してもらいましたが、どんな少年だったのでしょうか?
佐藤:3歳か4歳の頃から地学や地理に近い分野には興味が芽生えてはいました。図鑑などを食い入るように見たりしてました。そこから小学校に入り学年が上がっていくにつれて、何故かはわからないのですが、サイエンスと称されるものに関して個別個別に興味を持っていったという感じです。ある時はこれが好きになり、またある時はこれが好きになりというのに合わせて、親からも「それでは、こんなのどう?」と与えられるものがありました。今思えば、中学・高校への進学にも特に執着がなかったので、学校の勉強に負荷を感じることなく伸び伸びと過ごせたと思います。
K会はどんなところが良かったですか?
佐藤:やはり、あるゴールというものが設定されていないと言うと語弊があるかもしれませんが、ただただ楽しみましょう、探求しましょうというスタンスが凄く自由で良かったですね。また少しくらい分からなくても、ある意味それが許されるところ(笑)でしょうか。「そりゃ分からないよね。そんな高レベルなこと」と思いつつもかじりついて行くその過程が楽しいし、それはそれで割り切れるところが他の塾では味わえない雰囲気ですね。そして、いろんな新しいものに触れられるというところがK会の良さだと思います。
特別に印象に残っている授業はありますか?
佐藤:そうですね、結構印象に残っているものが多いです。いくつか挙げると、先ずはだいぶ早い時期に受けた地理の講座は印象が強いです。その講座では暗記にそこまで頼ることをしなくとも解答できるという、地理の問題を解くうえで必要な考え方を学ぶことができました。他には数学に関して言えば、『整数論』など講習ならではの講座での学習は、知らなかった数学の新たな一面を知ることができました。それまでの数式や関数によって固定化されていた自分の中にある数学象を変えてくれたと思います。他には物理講座も受講しました。この講座は大学に入学してからの方が非常に役立ったと感じていて、印象に残っていますね。
テキストはどうでしたか?
佐藤:K会で扱うテキストは小学校・中学校で通常扱われるものと比べるとかなり特徴的なものでした。その形式は大学で扱われる標準的なテキストのものだとは思いますが、K会に所属していた当時の私には、少ない言葉で丁寧に分かりやすく説明している点が強く印象に残りました。その説明の仕方にK会のテキストを通じて触れていた経験が、その後、中学・高校に進学し、実際に自分自身で証明問題を解くことになったときにも苦労せず済んだことに役立ったのかなと今振り返ると思います。
大学で役に立っていることはありますか?
佐藤:先ほども申し上げたように大学では物理分野に関してK会で学んだことが役立ちました。数学に関しては、高校の学習の話になりますが、知らないことはほぼ出てこなかったので、その点は非常にありがたかったですね。そして、大学ではいろんな学問分野に精通している方がいらっしゃいます。K会での学習のおかげで、そういった方々の専攻する分野の知識が何となく知っているというレベルですが身についていました。そのため、そういった方々との大学でのアカデミックな会話も抵抗なくできました、話のタネにもなったと思います。
将来はどのような道に進みたいですか?
佐藤:そこは今まさに悩んでいるところで…(笑)。修士までいくのは確実だと思いますが、アカデミックな分野にその後も身を置くのか、又は企業に就職するのかどうかはまだ分かりません。人生を捧げたい思うような分野に出会うことができればアカデミックな道に進むかもしれませんね。
どんな人にK会を勧めたいですか?
佐藤:のびのびと学びたい方、学ぶ範囲を限定することなくどこまでも学んでいきたいという方にK会をお勧めしたいと思います。ありきたりな回答になってしまって恐縮ですが、K会の皆さんには広く学んでいってほしいです。一つの分野で一見すると狭く感じるような内容だとしても、学びを進めていくと最初には見えなかった広がりや深さが見つかったりします。ですから、少しずつでもいいので現在学んでいることの先にある広い世界に触れ、学習していってほしいなと思います。
どうもありがとうございました。これからもK会で学んだ経験を活かして、充実した大学生活を送ってください!
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