vol.13中嶋 陽太さん(2021年度取材) | 卒業生インタビュー 卒業生インタビュー「K会と私」 | 会員の活躍・卒業生の声 | K会
卒業生インタビュー「K会と私」~卒業生に、K会についてお話しいただきました~
■vol.13(2021年度取材)
中嶋 陽太さん(開成高校出身)/東京大学理科一類進学
中学3年生で夏期講習を受講、高校1年生の1学期より入会。
数学の楽しさコースを選択し、当カリキュラムが修了する高校3年生の2学期まで通塾。
現役で東京大学理科一類に合格。
K会のことはどのようにお知りになりましたか?
中嶋:母がある日「こんな塾があるけど。」と教えてくれました。高校1年生の時です。もともと中学生の間は塾に通う気はなかったのですが、数学オリンピックにはずっと関心を持っていたので、ネット等で「数学オリンピック関連」というキーワードで探してくれたのだと思います。自分は必ずしも数学オリンピック関連の勉強だけをしたかったわけではありませんが、それも含めた勉強ができる塾は探していましたので、すぐに興味を持ちました。
数学は小さい頃から好きな科目でしたか?
中嶋:割と得意な科目だったと思います。天才的な閃きがあったとはとても言えませんし、そのようなエピソードをご紹介することはできませんが、ただ純粋に問題を解くことが好きでした。たとえば算数オリンピックの問題とか。実際、小学生時代は何回か算数オリンピックに挑戦しています。
講習やレギュラー授業で印象に残っている授業はありますか?
中嶋:通常授業ももちろんおもしろかったですが、初めて受けた講習の「数学オリンピックに学ぶ証明問題の考え方」の整数分野ですね。それから同じく講習で受けた西本先生の「方程式論」も特に強く印象に残っています。「方程式論」のことはちょっと知っているくらいで大筋は見えていなかったのですが、この授業を受けたところ、急に筋道がはっきりと見えるようになり、とてもびっくりした覚えがあります。父親が「方程式論」の分厚い本を持っていて既に読んでいたのですが、実は何を言っているのか、よくわかっていませんでした。それをこの授業で簡潔に説明していただいて、「ほー」と腑に落ちました。
講師についてはどう思いますか?
中嶋:どの先生も質問をするとすぐに答えを返してくれるところが凄いと思いました。それと驚いたのは、先生方は事前にテキストのマニュアル等に沿って予習をしてくるというよりは、黒板の前で生徒と一緒に考えて、その場で答えを導き出しているところです。そういう光景を見たときには「うわー、凄い!」と心から思いました。
授業の進め方等はいかがでしたか?
中嶋:少人数制なので、いつでも、どんなことでもいろいろと先生に質問できるところが良かったですね。通常授業で担当していただいた近藤先生は教え方も大変上手で、すごく楽しく学ぶことができました。また場合によっては、クラスのメンバーに合わせて少し内容をアレンジしてくれるところも良かったです。
テキストはどうでしたか?
中嶋:私は通常は「数学の楽しさコース」(※)を受講していましたが、テキストには小さなトピックが並んでいてとても興味深かったです。扱っていることも大学で学ぶ内容があったりしましたし、小話のような感じで気軽に取り組めるところもありました。
大学で役に立っていることはありますか?
中嶋:数学科に進むかどうかはまだわかりませんが、数学は楽しく学んでいます。行列等はK会で既に勉強していたので苦になりませんし、「数学の楽しさコース」(※)で学んだ話は大学でも出てきてスムースに理解できています。そう言えば、最近、K会の「フーリエ級数論」のテキストを参照したことがありました。内容がすっと入ってきたので、今思えば、後になって役に立つことを扱ってくれていたのかなと改めて思います。
本当の意味での数学の力はついたと思いますか?
中嶋:K会はもともと大学受験を最終目標に置いているわけではないので、正答率が高いというような学力をめざすのとはちょっと違うと思っています。問題を解く力というよりは、難しいことを頭を使ってしっかりと理解する力がかなりついたという実感があります。難しい問題やテーマにもあまり動じなくなりました。先ほどの「方程式論」の授業もかなり難しい内容でしたが、そういう授業についていったことで、難しい書物等にも第一印象で気後れすることがなくなったと思います。逃げずに取り組む姿勢というのもできたのかな?
学校との両立は?
中嶋:K会の宿題は良質な問題の宝庫でしたが、量自体はそれほど多くはなかったので、学校の勉強やサッカー部との両立は全然困難ではありませんでしたね。充実した高校生活だったと思います。
将来はどのような道に進みたいですか?
中嶋:まだ漠然としていますが、研究職に進みたいという気持ちがあります。企業に就職するよりはひとまず大学院で勉強してみたいと思っています。
どんな人にK会を勧めたいですか?
中嶋:普通の勉強というか学校の数学に飽き足らない人、何かひとつのテーマをじっくり勉強したい、極めたいという人にとっては集中的に勉強できるところです。数学に興味がある人なら誰でも楽しめます。がっつりやりたい人は「現代数学コース」(※)を受講してみるのも良いと思いますし、私のように自分のペースで楽しみたい人は「数学の楽しさコース」(※)を取って、時々講習で少し難しそうだけれど興味がある講座にチャレンジしてみるのも良いかなと思います。数学オリンピックをめざすとか数学を極めたいというように本当に数学ができる人はもちろんですが、絶対的な自信がなくても、数学が好きなら誰でも楽しめるところです。
どうもありがとうございました。これからもK会で学んだ経験を活かして、充実した大学生活を送ってください!
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