vol.4 山浦 豪将さん(2012年度取材) | 卒業生インタビュー 卒業生インタビュー「K会と私」 | 会員の活躍・卒業生の声 | K会
卒業生インタビュー「K会と私」~卒業生に、K会についてお話しいただきました~
「あるとき、テキストのずっと先の頁を試しに読んでみた時に、自分でも驚くほど簡単に読めてしまったことがありました。そのときは本当に読解力がついているということが実感できて嬉しかったですね。」
■vol.4(2012年度取材)
山浦 豪将さん(巣鴨高校出身)/東京大学理科一類進学
1994年東京都生まれ。巣鴨高等学校卒。
中学1年生の春からK会で学び、東京大学理科一類に進学。
現在は物理学専攻に向けて勉強中。将来に夢は研究職に就くこと。
K会のことはどのようにしてお知りになりましたか?
山浦:中学に合格したときに、校門前でパンフレットを受け取ったのですが、それを見て初めて存在を知りました。そのときはいろいろな塾のパンフレットも同時にもらいましたが、比較してみるとK会の先生は特に優秀で凄い方たちばかりだったので大変驚いたのを今でも覚えています。
入会を決めるにあたって、パンフレット以外に参考にしたことはありますか?
山浦:まずは体験授業に参加しました。数学の西本先生が担当されたのですが、多面体の模型を使った大変おもしろい授業でとても気に入ってしまいました。一般の塾とは違って大学受験のみに主眼を置いていない、楽しそうなところも良かったです。受験勉強だけにこだわらず、自分の勉強したい分野をとことん探求できそうな感じがしました。他の塾は特に見て回りませんでした。
最初の授業は、春期集中講座の「数学入門」「英語入門」でしたね。
山浦:「数学入門」は、文字式などが難しかったというのが最初の印象です。小学校の算数から中学校の数学に変わり、不慣れなことを扱うので少し戸惑いました。それから「英語入門」については、これは当たり前のことですが、予習していてもわからない単語ばかりでした。必死に辞書で調べた記憶があります。最初はどちらの教科も慣れるのに大変だったですね。
K会の雰囲気はいかがでしたか?
山浦:全体的に自由な雰囲気があって、先生方もとてもフレンドリーでした。いつもすぐ側に先生がいるという環境がとても良かったです。講師室が特別にあるわけではないので、授業以外でも先生と一緒に過ごす時間がとても多かったです。それと、どの先生もどんな質問にも嫌な顔をせず丁寧に答えてくださいました。余談ですが、先生同士の雑談なども横で聞こえましたよ。当時の自分にはよくわからない内容でしたが、難しい数学の話を楽しそうに議論されていたことをよく覚えています。先生と一緒にパソコンで遊んだことも懐かしい想い出です。一緒に学ぶ仲間たちもトップレベル校の人が多く、もの凄くできる人、理解力のある人が周りにたくさんいて大変刺激を受けました。
レギュラー授業では、数学も英語も受講されましたが、それぞれの感想をお願いします。
山浦:まず、どちらの教科にも共通して言えることは、学校や他の塾のような一般的な進度にはまったくこだわらず、どんどん先に進んでいきますが、ただ早いというわけではないということです。学問として深く味わうというスタイルは大変アカデミックで魅力がありました。具体的にお話しさせていただくと、数学では途中、少し大変に感じるようになった時期がありました。特にカリキュラム2年目の後半あたりからです。高校数学からさらにその上のレベルにジャンプするときに、一部の内容がいっそう高度に感じられたのです。算数から数学に変わったときのように、ここが2度目の壁となりました。そのときは簡単には越えられないもののように思えましたが、授業に集中し、課題のプリントにも粘り強く取り組むなど自分なりにがんばりました。すると、3年目のカリキュラムである現代数学コースに進んで間もない頃、また違った意味で授業が楽しく感じられたのです。数学の曖昧な部分を改めて明快に定義し直したことで、こんな数学の世界があるのかと思いました。それまでの数学よりもより抽象的に思考することに慣れることができたということは、現在の大学での勉強に大いに役立っているということが確実に言えると思います。英語は1年目の1学期からかなりボリュームのある英文を読むので確かに大変でしたが、内容がとてもおもしろいので楽しかったです。5年以上経った今でもしっかり覚えているものも結構ありますよ。ただ、個人的な事情により、2年修了時に断念せざるを得なくなったのはとても残念でした。
大学ではどんな勉強をしていきたいですか?また、K会で学んだことが今役に立っていますか?
山浦:もともと物理に興味があるので、物理学を専攻したいと考えています。将来的にも研究職をめざしています。物理学にはもちろん数学が必要ですので、自分でも勉強していますが、関係する書物を読んでいると、K会で既に習った内容に出会うことがよくあり、大変役立っています。K会では中高数学に加え、高度で抽象的な現代数学も扱っていますが、それらを習得しようと努力するうちに自然と理解力も養われた気がします。英語は早い時期から難度の高い内容に接していたので、大学に進んでからも授業の内容がとても理解しやすいです。特に読解力がついたということは身をもって感じます。
全国物理コンテスト(物理チャレンジ)でも良い成績を修められましたね。
山浦:銅賞をいただきましたが、それよりも新しい仲間に出会えたことの方が嬉しかったです。国際大会の舞台で活躍する人たちと一緒に過ごした時間は、自分にとって今後大きな財産になると思います。K会の先生方にその姿を重ね合わせ、国際舞台で活躍するということの凄さも改めて感じました。東大に入り再会できた人もいます。
どんな方にK会を勧めたいですか?
山浦:誰かにやらされるからやるのではなく、自分から積極的に学びたい人、勉強するのが好きで知的好奇心を常に持っている人にはぜひ来ていただきたい空間だと思います。K会のカリキュラムは深くて非常にアカデミックです。他の塾では味わうことのできない内容だと思いますので、興味のある人はぜひチャレンジしてほしいです。
現在、K会に通われている皆さん、また、これからK会で学ぼうとする皆さんに何かアドバイスはありますか?
山浦:数学に関しては、最初の一年は内容的にそれほど難しくはないので、授業後に配布される復習プリントをしっかりこなしていれば、まず大丈夫だと思います。ただ、2年目の2学期頃からは扱う内容が非常に高度で難しくなってきます。私も当時はその意義や何のために勉強しているのかということを十分に理解していませんでしたが、今になってやっと、その内容がいかに重要であったかということを実感しています。後々必ずためになるので、少々わからなくても、理解が不十分でも、諦めずに粘り強く続けて欲しいと思います。英語については予習にかけた時間は毎週1時間弱程度です。わからない単語は必ず調べてから授業に臨臨みました。K会の文法の進度は確かに早いですが、読解のパートの中で何度も復習ができるので、それほど苦にならなかった気がします。2年目の途中からは読解力がついてきているという実感がどんどん湧いてきました。今でもよく覚えていることがあるのですが、あるとき、テキストのずっと先の頁、確かテーマは国際化と日本の政治がトピックになっている文章だったと思いますが、試しに読んでみた時に、自分でも驚くほど簡単に読めてしまったことがありました。そのときは本当に読解力がついているということが実感できて嬉しかったですね。K会の授業を受けていたおかげで、学校ではみんなが初めて接する概念も既に学習済みということも少なくなかったように思います。実は今でもK会のテキストは大事に持っているんですよ。正直に言うと、今K会で勉強している人たちをとても羨ましく思います。
今後K会に望むことはどんなことですか?
山浦:K会に通って多くの優秀な先生方や友⼈たちに出会うことができました。改めて先生方の凄さを実感しましたし、OBにも各方面でご活躍の方々がたくさんいらっしゃると聞いております。今後さらにこのK会のネットワークを広げ、我々も交流できるような場を設けていただけると嬉しいです。
どうもありがとうございました。これからもK会で学んだ経験を活かして、充実した大学生活をお過ごしください。
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