セミナーレポート 2019年度 セミナーレポート | フォロー体制 | K会とは | K会
さまざまな分野への興味・関心を高めるためのセミナーを、年2~3回実施しています。
多彩なテーマをもとに、普段とは違ったアプローチで皆さんのモチベーションや知的好奇心を高めていきます。セミナーの講師は、K会の講師および現在は各界で活躍する講師OB・OGがつとめます。
2019年3月16日(土)開催
アルゴリズムをデザインする ~並び替え、数え上げ、最適化~
小倉 拳(K会情報科学科講師/東京大学大学院 情報理工学系研究科 数理情報学専攻/国際情報オリンピック銀メダリスト)
情報技術の発達によりさまざまな複雑な処理がコンピュータの力を借りて高速に解決できるようになりました。あらゆる問題は数学の言葉に翻訳され、数学の言葉で解決されていきます。それを現実世界のコンピューターに実際に解いてもらうまでには、数学的な操作をアルゴリズムとして実装する過程が避けられません。
本セミナーではそんな「アルゴリズム」という、名前はよく聞くけれど実態がよくわからない対象を具体例を交えながらわかりやすく紹介します。
トランプで遊んでいる時にカードをどう並び替えるか?自宅から学校までの通学ルートは何通りあるか?なるべく安くお腹を満たしてくれる最適な献立は何か?そのようなありふれた例を題材に、セミナー中に皆さんに実際に手を動かしてアルゴリズムを体験、比較してもらいながら、理解を深めていただきます。
加えて、情報科学の研究者たちがアルゴリズムの分野でどのような苦難と戦い、乗り越えてきたのかも紹介し、最後には世紀の難問“P対NP問題”の話題にも触れる予定です。
本セミナーを通して、さまざまなアルゴリズムの良し悪し、楽しさを肌で感じてもらえればと思います。新中1生から高校生、保護者の方までどなたでも歓迎です。ご家族ご友人をお誘い合わせのうえ、ふるってご参加ください。お待ちしています。
【参加者の声】
2019年7月21日(日)開催
数学の目で見る社会 ~選挙の数学~
斎藤 新悟(九州大学基幹教育院准教授/数学博士)
近藤 宏樹(K会数学科講師/武蔵野大学附属千代田高等学院教諭/武蔵野大学教育学研究所客員研究員/武蔵野大学非常勤講師/数学博士)
数学ってどんなところで役に立つのだろう?進んだ科学や技術にはきっと役立っているけれど、自分の生活には直接は関係ないなあ、と思っている人が多いかもしれません。
今回の特別セミナーでは、選挙にまつわる数学を紹介します。選挙の投票結果を眺めていると、得票数の多い候補者が当選していて、疑問の余地は何もないように見えます。しかし実は、有権者の選好が全く同じであっても、投票の仕方を変えると当選者が変わってしまうことがあるのです!世界にはいろいろな選挙制度がありますが、数学的な性質を調べていくことで、それぞれの制度の利点や欠点が見えてきます。あるいは、クラスで学級委員を選ぶとき、多数決で決めるのが常に最良の方法でしょうか?といったより身近な問題も考えることができます。
当日は、講演の合間に簡単な例で実際に手を動かすことで、今まで知らなかった仕組みや意外な結果を一緒に楽しんでいきましょう。今まで何気なく見ていた選挙結果が違った視点で見えてくるかもしれません。
難しい数学の知識は使いませんので、中1生から高校生、保護者の方までどなたでもご参加いただけます。数学が好きな方も、ちょっと苦手意識を持っている方も歓迎です。ぜひ、お誘い合わせのうえご参加ください。
【参加者の声】
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