第4回「海外大の入学審査官の視点~出願書類をどのように審査し、評価しているのか~」 横山匡の留学コラム・オンライン個別相談 | 海外大進学相談センター
入学審査官の「求めたい人材像」を知ることは、これからの留学準備、その基になる日頃の意識と行動のヒントになります!
みなさんこんにちは。河合塾グループ・海外大進学シニアアドバイザーとして海外留学を検討、希望する中高生の指導、支援をさせていただいています横山です。隔月でグローバル時代、グローバル社会に求められる人材像や海外大学の入学審査官の視点などを通じて、中高生のこれからの高校生活で意識しておいて欲しいポイントをお伝えできればと思いこのコラムを書いています。
第1回では「VUCA & Global時代を生きる人材に求められる意識と行動。高校生活における最優先テーマ」に関して,第2回では「Global人材の定義とは?」と題して、とかく一人歩きする「グローバル人材」という言葉のエッセンスについて伝えさせていただき、前回の第3回では「グローバル人材に求められる5本柱」の話を紹介させていただきました。
そして第4回では前回のテーマの続きになりますが、「求められる人材像」を今回は審査官の視点から考えて見ようと思います。入学審査官が「求めたい人材像」という視点から、海外の大学の入学審査において審査官は何を見てどのように審査しているのかを解説し、みなさんのこれからの留学準備、さらにはその基となる日頃の意識と行動のヒントにしていただければと思います。
一つ目の視点:入学審査の3つのPを意識しておく
今回は海外大がどのように、第3回のコラムでお伝えした5つの資質などを読み取り、入学審査の選考をしているのかを、出願時に提出する数字や書類のそれぞれの役割に合わせて整理してお伝えします。
まずは個々の出願書類の項目の意味を説明する前に、入学審査官と長年付き合ってきた中で語り合ってきた2つの視点を紹介し、そのあとで各提出物のポイントと審査官からの視点を説明しようと思います。
ひとつ目の視点は、入学審査官が説明会などでよく使うPで始まる次の3つの言葉「入学審査の3つのP」を意識しておくとわかりやすいでしょう。
それは「成功する可能性の高い人」を選出する際に見る出願者の
Preparation (準備)
Performance (成果)
Potential (将来の可能性)
の3つのキーワードです。
最初のP、Preparationとは、英語力、学習履歴、履修科目、課外活動の内容など、これまで積み上げてきた「準備」です。
二つ目のP、PerformanceとはPreparationで挙げたそれぞれの活動における「成果」ですから、成績や(留学の審査では成績の平均点を4段階に換算して表すGrade Point Average(GPA)というものをよく使います)課外活動での実績など「どんな成果を出してきたのか?」「なぜその成果が出せたのか?」などを審査します。
そして3つ目のP、Potentialは潜在能力(将来性の高さ)を示唆する「これまでの活動(Preparation/Performance)を根拠に今後の目標の実現性の高さを証明するもので、そこには共通の課題に対して成果を出すテストスコア(SATなど)、出願者の資質を自ら描写するエッセー、他人が評価する推薦状などが主なポイントとなります。
これらをいくつかのポイントに絞って説明すると、
<3つのPが示すもの>
履修科目では「これまでどの分野をどれくらい学んできたか」と言う土台の確認。さらに、「必要最低限以上のチャレンジをしているか?」という視点で義務以上に挑戦しているか?という視点で見る場合もあります。しかし、実際にはそれは大学においての履修履歴が就活や大学院出願の時に見られる場合に多くみられ、高校生活では決められたカリキュラムを履修することが多いでしょうからあまり過度に意識する必要はないと思います。高校生活では「義務以上の能動的行動力」は課外活動その他の「自分で選択している活動」で見られることが多いです。
そして、ここでは第1回コラムの最後にも触れた「成績の大切さ」を学力以外の視点で再度理解しておいてもらいたいと思います。もちろん成績が示す「知的好奇心」や「学力」という当たり前の視点を否定するものではないですが、もっと大切なのは成績が示す資質とは「自分で希望し、合格した以上はある程度の成果は出せるはずの場」での取り組み姿勢の結果であるということです。満点を取れという意味ではないですが「苦手意識があるもの、これまでは好奇心高く取り組んでこなかったこと」にも成果を出す姿勢(意識と行動)を育んでいるか?この資質は大学でも就活でも評価される基準になり、特に欧米では成績が「次のステージで機会をもらえるための大きな評価ポイント」になっているのは、この「めざし、得た場所で成果を出す取り組み姿勢」を見られているということも頭の片隅に入れておいてください。
それに対して、では統一テストではどのような資質が測られているのかを少し説明しておきましょう。
成績が「自分が選んだ場所での取り組み姿勢の成果」なのである以上その選んだ場のレベルに違いがあるのではないかという意見にも一定の説得力はあると感じます。その「選んだ場所のレベルの違い」があるとすればそれを世界共通のテストで測るという意図で求められるのが共通テストの役割だと言えるでしょう。そして、テストのもう一つの役割は「決められた日までに求められる成果を出せる準備と行動力が伴っているか」という点です。「できる人」と「できない人」がいるのではなく、「間に合わせられる人」と「間に合わせられない人」をテストを通じて評価されていると理解しておいてください。今後の大学生活でもキャリアにおいても、この「間に合わせる資質」は何度も求められる事になるでしょう。そこには「間に合わせたい強い目標を持つ」「間に合わせる方法を知る」「間に合わせる行動力でベストな準備をする」が求められます。テストで成果を出すということは、学力の測定に思えますが、その裏にはこのような資質も見られているということも意識しておいてください。
テストの役割をPotential(潜在能力)の証明と説明しましたが、もうひとつの具体的な側面をアメリカの大学入学時に多く求められるSATというテストを例にお伝えすると、アメリカの4年制大学に入学した学生がその大学で6年以内に卒業する可能性は6割を少し超えたぐらいだというデータがあります。そして、4年制大学といわれる大学で4年間で卒業する学生は約4割というデータも出ています。そして最終的に卒業に至らない4割ぐらいの大学入学者の過半数が入学後1年以内に大学を去っているというデータがあります。そこには、高校でのレベルの違い、生活環境の変化への対応、求められる学びのスピードや深さへの対応力など様々な要素はありますが、SATとはそもそも高校での準備に基づく統一の判断基準に照らし合わせて「大学生活1年目を乗り超えられる可能性の高さ」を測る物として開発されて来た、という背景があります。成績は自分が選んだ場所で何年もかけて作る数字であるのに対しテストとは統一の基準で決められた時期に課せられる「求められた時までに求められる成果を出せる計画性と行動力」を審査されていると理解してもらえればと思います。成績では「積み上げた場の教育レベルの違い」があったとしてもそれはテストという統一基準でその学力のポテンシャルを審査するという数字の二本柱だと理解しておいてください。
整理すると、3つのPの関係性とは、Preparation(準備)やPerformance(成果)をもとに将来の成功の可能性の高さ=Potentialを「根拠を持って伝える」という組み立てになっていることを理解していただき、次に審査官の視点を理解するのに有効なもう一つのフレームワークについてお伝えしていきます。
二つ目の視点:4本柱からなる評価基準のセット
それは、入学審査官の審査の根本にある「将来、社会で影響力を持って行くと信用される人材」を選出する際に用いる“Indicators of Future Success”「出願者が将来成功する可能性が高いことを示唆する指標」とでも訳すことができる次の4本柱からなる評価基準のセットです。
1)Past Success(これまでの実績・成功体験)
2)Personal Quality(特性・資質)
3)Personality(人となり=価値観、情熱、深淵の、目的意識など)
4)Credibility(信憑性と信頼性)
入学審査官と話していると頻繁に交わす会話の中に「我々はCan doを探しているのではなくWill doを探すのだ」という言葉を耳にします。できそうな人、やればできたかもしれない人、やればできるのに、というようなCan doは 最終的には行動に結びつかず世の中には影響を発しないことがほとんどです。審査官が願書から読み取りたいのはこれまでの準備と実績に込められた意識と行動を根拠に、「掲げている未来像がおそらく実現する」という「Will do の説得力」です。
では、主に願書のどの部分でそれらが審査されるのか、そしてそこではどんな資質や人となりが見られているのかを説明していきましょう。
<Past Success:これまでの実績・成功体験>
まずは Past Successから。これは既に述べている成績やテスト、課外活動での実績などで測ります。「取り組んだ活動で成果を出すまでやる」と言う資質の信憑性を積み上げる項目ですね。
<Personal Quality:特性・資質とPersonality:人となり=価値観、情熱、深淵の、目的意識など>
ではPersonal Quality(特性・資質)やPersonality(人となり=価値観、情熱、深淵の、目的意識など)はどこで審査官に伝えるのでしょう?この2つの柱とVision(未来への希望や計画性)を伝えるのがエッセーの役割です。そこには、例えば成績を導き出した計画性と行動力、効率的な学習方法の工夫、課外活動で発揮したリーダーシップやチームワークへの貢献、分析力、コミュニケーション能力、調整能力、誠実さ、倫理観、信念、価値観、好奇心などなど個々の出願者が持っている様々なものがあると思います。
今回のコラムの最後では全米大学で広く使われている7つのエッセー課題を紹介しますが、エッセーの役割はこれまで3回のコラムで伝えてきた資質、特に第3回で伝えた自己理解力、好奇心、コミュニケーション力、多様性への対応力、能動的行動力などを「具体的なエピソードを用いて描写し、出願者の資質、人となりを納得度高く相手に伝える」という点にあります。ですから、そもそも願書そのもの自体が「コミュニケーション力のテスト」なのです。
エッセーのテーマは「具体的なエピソードの描写を用いてCan do を語るだけにとどまらず、Will doを起こす人材であることを、説得力を持って伝える」と言うことです。
従って、それはティーンエージャーとして、まだおぼろげであったとしても①今描ける範囲での将来像を考え、②これまでにできてきていることとそこに込められた自身の資質や人となりを理解し、③今後必要な成長の機会の場の選択肢を考え、④なぜ、その大学・専攻を選んだのか?その大学での学びや経験を将来にどう生かしたいのか?を整理し、そして⑤あなたがその大学コミュニティーにどのような貢献ができるのか?などを頭と心の両面からロジカル、かつ熱意を持って伝えるという課題なのです。
<大学生活でのイメージをクリアにしてエッセイを作成する>
ですから、審査官にわかりやすく「あなたに我が校に来て欲しい」と納得させる視点として、めざす大学生活でのイメージをクリアにして行く準備が効果的です。イメージ作りに有効な主要項目を挙げておきましょう。
a)プログラム理解
専攻、必須科目や選択科目をもとに4年間のシュミュレーションを立て、留学生活のイメージを明確に持つ。
b)コミュニティー・環境理解
授業外での交流、学内活動(クラブ活動など)の活用法を考え、学外・街、地域産業(コミュニティー)を学びの場として捉える発想を持つ。
C)それらを総合的にある程度理解した上で4年間(約1400日)の留学生活とそれを経た卒業後の未来像のイメージを持つ。なぜそこで、何を誰と学び、その場に自分はどう貢献できるのだろう?
これらがある程度クリアに整理できると、審査官に「わが校に来たら学びの場をどう活かすのか?」が伝わりやすくなり「来てほしい、学びの場を与えてあげたい」につながりやすくなります。これを、普段の会話で私は、大学生活のイメージ作りを「学びの場として借りた畑の使い方」と伝えています。
<Credibility :信憑性と信頼性は推薦状のキーワード>
それでは最後に推薦状について幾つかのキーポイントをお伝えしましょう。
推薦状の2つのキーワード、それはcredibilityと言う英語の一言が意味する「信憑性」と「信頼性」です。シンプルに整理しておくと以下のようになります。
信憑性:Essayなどで伝える Vision,Strength,Personalityなどを他人も裏付けてくれるか?
エッセーで描かれている内容を他人の視点から裏付ける「中身の信憑性」
信頼性:出願者のことを深く理解し、信頼し、描く未来像の実現性を信じ、支援・応援をいとわない人間関係という「信頼関係、人望」
この2点ですね。
成績やテスト、課外活動などをもとに出願者がエッセーで描いたり数字で示したPreparation,Performance,Potentialを強くサポートし、出願者が描く未来像を審査官に対して「魅力的だね」で終わらさずに「できそうだね」までを感じさせる重要パートになります。
エッセーと推薦状はこのように表裏一体です。繰り返しになりますが、願書のそれぞれの提出物が審査官に伝えるテーマは「私の将来性を信じて成長の場を与えてほしい」という出願者の提案であり、審査官の仕事はそれに対して「魅力的だね、そしてあなたなら出来そうだね」という視点で審査をするということだと理解しておいてください。そして、そこに求められるのはPreparation/Performanceを根拠として描く未来像実現の高さを示唆するPotentialです。
そのためには、エッセーと推薦状には具体的なエピソードの描写が求められます。
<エクセル表でエッセイのネタ揃えをする!>
その、「何をしたか」とそれが伝える「これからの可能性」をつなげるための準備(ネタ揃え)のヒントとしては1枚のシート(Excelなどが有効です)を用意していただき、左から右へ縦に3つの箱を作ってみてください。
そして左から、①What ②How ③ Whyと箱にラベルをつけてください。
次に、まずはこれまでやってきた活動、行動、成長のきっかけとなった出来事などをWhatの行の下に並べていきます。テニス部、生徒会などの活動や部長、キャプテン、会計係などの役割など、「何をした」をこの箱に入れていきます。ここまではなんとかなるのだろうと思います。大切なのはここからです。
「何をしたか」はすでに過去です。もう思い出です。大切なのは「そこでの活動や学びが今後にどう活きるか、そう活かせるか」への気づきです。
そこで重要なのは次の「どうやって」(How)行動を起こしたかという「用いた資質」と、「なぜ」(Why)その活動をしたか、発想を持ったか、行動を起こしたのか、と言う「人となり」を伝えることです。そのPersonal QualityとPersonalityは今後の大学生活やプロキャリアにおいてもあらゆる場面で再活用可能な武器(持ち物)となります。
Experienceという英語の言葉には「体験」と「経験」という2つの意味がありますね。
体験はこれまでやってきた事全てです。映画を見に行った、旅行をした、受験にチャレンジした、部活を3年間やり続けた、などなどです。体験は「すでに過去」になっているこれまでの行動です。
対して、経験は「体験のなかから、覚えて、振り返って、次に(未来に)再利用できる燃料」のようなものです。この、これまでの体験を燃料として未来作りに再活用・有効活用する資質が「体験を経験値に育てていく」につながります。それを意識して、エッセーや推薦状を用意する際に意識しておくと効果的な手法があります。それをSTART方式とでも呼んで覚えておいてください。
<START 方式を使ってエッセイ、推薦状を作成する>
例えば、「私には高い創造力(Creativity)があります」とそのまま伝えても「言うまでなら誰にでもできること」で終わってしまいます。そこで、その資質(Creativity)を発揮した時のエピソードを描写する必要があります。
そのひとつの組み立て方がS・T・A・R・Tを用いた資質の描写です。
Demonstrated Future Potential(根拠ある将来性の資質)を組み立てる5段階の頭文字を並べてSTART方式と覚えておきましょう。そこで描くのは「その資質や人となりが発揮された際の以下の5つを伝えるという方法です。
Situation(その資質を発揮した状況)
Task(課された課題や目標)
Action(とった行動)
Result(結果)
Take away(その過程で得た学びとその後への影響)
ここで例を挙げるならば「創造力を発揮した状況」から順に、「1年生の時に部活で下級生から唯一の副主将に選ばれた時のことです(S)。そこでは「学年を超えた円滑なコミュニケーションの創造」というテーマに対して(T)、学年ごとの副主将たちと毎週2時間の定例会議を設定、スケジュール設定と会議ごとのテーマを掲げ、必ず会議ごとに2つのアクションプラン(実際に起こす行動)を採択し(A)、学年間の意思の疎通の向上の場を創造した(R)。しかし、ある一定の成果は上がり、副主将間の理解度は上がったものの、会議に出席していない他の部員にその意図を浸透させ積極的な行動を喚起するまでには中々至らず、「意思決定」と「実際にその行動が起きること」の間に起こるギャップの難しさを実感した。それをきっかけに、今では意思決定までのプロセス以上に、決定したことが実際に起きるように関係者が納得度を高く持って能動的に行動を起こす雰囲気、環境づくりを大切にし、高いレベルでのコミュニケーションを大切に行動することを意識している(T)。
というように、エピソードを持って語ると、聞いている(読んでいる)側がその情景をイメージしやすく、言葉ではなく行動を信用してくれる、という具体的なエピソードの描写になります。「体験」を「経験値」に転換できる資質、成長のポテンシャル(可能性)を描くひとつの手法です。
<共通願書=コモンアプリケーションに見る7つのエッセイテーマ>
では今回の最後に、全米700大学を超える多くの大学で広く使われている大学出願システム、コモンアプリケーションという出願方式の中で求められるエッセーの課題を例に、これまで伝えてきたどんな資質がそこで求められているのかを簡単に整理しておきましょう。
何度も同じ言葉をお伝えしますが、主なテーマは、出願者のビジョン(目標)、Strength(資質)とPersonality(人となり)を伝える、ということです。
Common Application Prompts エッセー問題とその問題のテーマ
① Some students have a background, identity, interest, or talent that is so meaningful they believe their application would be incomplete without it. If this sounds like you, then please share your story.
生い立ちや独自性、興味や資質(長所や価値観など)があなたを語る上で不可欠であり、それ無くして自分を知って貰う願書は完成しないと感じる出願者がいます。これがあなたに当てはまる場合あなたのストーリーを共有してください。
テーマ:自己理解力・好奇心
描きたい内容:「長所」「価値観」
②The lessons we take from obstacles we encounter can be fundamental to later success. Recount a time when you faced a challenge, setback, or failure. How did it affect you, and what did you learn from the experience?
困難から学ぶことは今後の成功に基礎になりえます。あなたに影響を与えた困難や失敗の経験を共有してください。その経験はあなたにどのような影響を与えましたか?そしてその経験から何を学びましたか?
テーマ:自己理解力
描きたい内容:体験から学び経験値に落としその後の成長に活かす力。まさにSTARTそのものです。
③Reflect on a time when you questioned or challenged a belief or idea. What prompted your thinking? What was the outcome?
あなたがある(社会的に認知されている)「信念」や「アイデア」に疑問を持った、または反論を持った時のことを共有してください。その発想はなぜ起きましたか?その結果何をしましたか?または、何が起きましたか?
テーマ:自己理解力・好奇心・自分で考えられる、問いを立てる思想
描きたい内容:好奇心、論理的&批判的発想と思考(参考:コラム第3回でカバーした資質)
④Reflect on something that someone has done for you that has made you happy or thankful in a surprising way. How has this gratitude affected or motivated you?
他人があなたが喜ぶようなこと、感謝するようなこと(サプライズ含め)をしてくれた機会があれば共有してください。その感謝や喜びはあなたにどのような影響やモチベーションを与えましたか?
テーマ:自己理解力・価値観・意欲の根源(情熱など)
描きたい内容:自分の感情を動かす価値観、対人能力、体験からのその後の行動力など
⑤Discuss an accomplishment, event, or realization that sparked a period of personal growth and a new understanding of yourself or others.
あなたの自己理解や他人への理解が高まり、自身の成長期をスピードアップ、または閃かせた成功体験、イベント、または気づきの機会があれば共有してください。
テーマ:自己理解力・対人能力、体験を経験値に落としてからの成長への活かし方
描きたい内容:好奇心、価値観、計画性、行動力
⑥Describe a topic, idea, or concept you find so engaging that it makes you lose all track of time. Why does it captivate you? What or who do you turn to when you want to learn more?
あなたが時間を忘れて没頭する(夢中になる)課題(トピック)、アイデアや構想(発想)があれば共有してください。
あなたがそれに魅了される理由は?それについてさらに知りたい、学びたいと思うときにあなたは何に、または誰に更なる知識やアドバイスを求めますか?
テーマ:自己理解力、好奇心、対人能力、能動的行動力
描きたい内容:情熱とその理由、知的好奇心、解決法の追求、対人能力(コミュニケーション力など)
⑦Share an essay on any topic of your choice. It can be one you've already written, one that responds to a different prompt, or one of your own design.
以上6つのエッセイ課題以外に独自のトピックを定めたければ設定してください。これまでに書いたことがあるもの、6つの課題以外に対しての反応、または独自に設定するトピックでも自由に考えてください。
テーマ:総合的自己理解力(自身への高く深い好奇心)と読み手に伝えるコミュニケーション力
描きたい内容:これまでに伝えてきた全ての資質や人となりから、一番出願者自身を理解してもらうために伝えたいことの抽出と描写
そして、こららの資質を裏付ける「信憑性」と「信頼性」を描く推薦状もそこに込められたテーマは同様なものでこのエッセーと推薦状の2つの関係性は表裏一体であることを再度意識しておいていただきたいと思います。
このコラムでは宿題は出しませんが、「上記の7つのエッセーから1つを選んで書きなさい」という課題が出されたとしたらあなたはどれを選びますか?
なぜそれを選び、何をそこで伝えたいと思いますか?1つのテーマに最初から絞るのではなく、いくつかの課題に取り組んでみると自分が描きたいもの、描きやすいもの、自分らしさが一番伝えやすいものなどの発見があるのではないかと思います。自分への好奇心(自己理解力)を高める練習材料として参考にしてみてください。