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医進生応援プログラム「医師になるということ 第3弾」 医学部進学特別講座 イベントレポート | 体験授業・イベント

救命救急医療の現場に触れ、命に向き合うことの意味を考える

2017年10月7日(土)に河合塾麹町校(全国医進情報センター)にて、中学生・高校生・高卒生とその保護者、高等学校教諭の方を対象に、医学部進学特別講演会を開催しました。第1部では、日本医科大学千葉北総病院救命救急センター助教 安松比呂志先生をお招きして特別講演会を実施。第2部では、河合塾の進学アドバイザーが、医学部進学に向けた学力アップのポイントを具体的に伝えました。

日時

2017年10月7日(土)

会場

河合塾 麹町校

対象

中学生・高校生・高卒生とその保護者の方、高等学校教諭

第1部 特別講演「ドクターヘリ 救命救急医療の現場!」

安松先生からは、日本における救命救急医療体制の現状と、ドクターヘリを中心とした救命救急医療の現場の様子についてお話しいただきました。
まず、医師には、命を救ったり病気を治すといったQOL (Quality of life)を高める仕事のほかに、「死のマネジメント」という仕事もあるというお話をされました。人はいつか必ず死ぬ、しかし事故などにより今、死ぬべきではない人を助けることで、その人は人生を全うし別の死に方ができる、そうなれるはずという思いから、救命救急医療をめざしたそうです。
日本の救急医療は一次救急から三次救急まで分かれていて、救命救急センターは、交通事故や重症な熱傷、特殊な中毒、脳卒中、心臓大血管疾患、重症な感染症、災害などに対応できる三次救急に分類されているそうです。また、現在、救命救急センターは全国に280カ所以上あり、規模や得意分野が違うといいます。
日本人の死因のトップはがんで、脳や心臓の疾患が続き「不慮の事故」は5位ですが、30歳以下では「不慮の事故」が死因のトップだそうです。先生が所属する救命救急センターは、そうした外傷患者の治療に力を入れており、外科医、整形外科医、麻酔科医などの専門医が揃い、その場で緊急手術にも対応できるチーム体制を備えているとのことです。初期診療から、手術、集中治療、退院(転院)まで、チーム全体で診る独立型の救命救急センターで、日夜命をつなぐべく奮闘されているとのことです。
次に、ドクターヘリについてお話しいただきました。先生が勤務する日本医科大学千葉北総病院の救命救急センターはテレビドラマのモデルであり、先生はフライトドクターの1人として活躍されています。ドクターヘリは、「ランデブーポイント」と呼ばれる着陸地点を確保するため、消防の指令センターや現場救急隊からの要請がなければ飛べないこと、夜間や視界不良時にも飛べないことなどの制約がある一方で、50km圏内を15分で飛べる機動力を生かし、救急車での陸路搬送に比べて診療開始時間を平均30分間も縮めることができるメリットを強調されました。通常、大量出血をした場合、55分経つと死亡率100%ですが、それを25分早めると50%にまで減らせるとのことです。ドクターヘリには、患者を搬送するというイメージがあるが、実は、できるだけ早く現場に医師を搬送し診療を開始するための「ドクターデリバリー」、そして命をつなぐための「攻め」の救急医療こそが主目的だとお話しされました。
最後に、医学部に入学するための勉強方法について触れられ、河合塾の1年間で物理の偏差値を45から70まで伸ばした経験から、数学と物理は基礎が最も重要であり、高校1年の教科書に戻ってでも分からないところをなくす努力をして、基礎部分を完全に理解しておくことが大切だとのアドバイスをいただきました。

「助けられる命はすべて救いたい」という先生の熱い思いは、これから医師をめざす中高生の心に強く響いていました。参加者は皆、「医師になる」という気持ちを高めて会場を後にしていました。

講演の様子
講演の様子

第2部 進学アドバイザー講演「めざせ医学部合格! 学力アップの秘訣 第2弾」

講演の様子

河合塾の進学アドバイザーが、医学部合格に向けての学習ポイントについて解説を行いました。
まず、去る8月26日の講演会で紹介した合格者に共通する学習方法の5つのポイント、「90分間集中して学習する」「学習スピードを上げる」「全教科を制覇する」「解答力をつける」「記憶力をつける」について、簡単に振り返りました。
次に、センター試験や二次・私大対策として4つのポイントを加えました。まずは「ノーミス解答の習慣をつける」。合格者のセンター試験平均回答率は88%(河合塾調べ)のため、最低でも85%をめざしたい。ではどうしたらそのラインまで達するのか。一度解いた問題を後日解き直し、時間内に満点がとれるよう繰り返すことが重要とのこと。次に「センター試験で失敗しない」こと。センター試験は時間との闘いでもあるため、例えば60分のところを40分で解くなど、早く正確に解く練習が必要。次は「部分点を取る習慣をつける」。具体的には解ける問題、解けない問題の見極め作業、また高校の先生や予備校の講師に添削指導を受けることの重要性を説明していました。最後に「過去問対策」。本番の試験開始時間に合わせて過去問演習を行うこと、全教科解いてから解答をチェックすることが大切だとしたうえで、合格点に達しない場合はどの教科の、どの問題で、どれくらいの得点を取る必要があるか、合格ラインを意識した勉強が重要だと強調しました。

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