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2017.10.20公開

キミはぐんぐん成長している

2学期からの学習計画の立て方を考え、濃密に取り組もう!心がけ編の「年間学習時間の移り変わり」もあわせてチェック!

2学期からの学習計画の立て方を考える

学習計画の基本は、「うまくいくために」「すべきことは何か」を考え「行動表」をつくることです。「行動表」作成のスタートとして、まずは「学習時間を増やす」という発想で作成するより、「やるべきことは何か」を明確に紙の上に書き出して整理し、それを当てはめられるように「学習計画」を立てることです。

やるべきことが明確になれば、勝手に1日の学習量が決まりますから自ずと前向きになれますし、「学習の完成度」にこだわれば、勝手に学習時間は増えます。
注意すべきことは、これまでの浪費した時間を「逆転してやろう」と欲をかいて、やったことがない学習量を自分の計画に盛り込むことを避けること、つまり「やれる見込みのない計画を立てないこと」です。

計画が実行可能かどうかは、その計画に向き合った時の自分の気持ちに聞けばわかります。「急げばできる」と思える計画ならOKです。これはこなせます。一方、本当にできるかどうか「焦り」を感じる計画なら実現が困難です。
「急ぐ」と「焦る」の違いは、必死にやっているところだけが似ていて、計画的か無計画かが違います。スピード感を持って定めたことを計画的に実行することは「急ぐ」と表現できますが、あれこれ手を出しても、連携がとれていない無計画な場合は「焦る」と表現せざるを得ませんね。
そう考えるとどうでしょう。計画を立てたつもりなのにそれに向き合う自分にまだ「焦り」があるのは、その計画が実質的に実効性がないもの、つまり「無計画」になっていることをどこかで自分がわかっているからです。その計画は間違いなく、見直しが必要です。

一年の「前半」と「後半」の学習は質が違うことを落ち着いて知ろう

学習計画に善し悪しはあるとはいえ、曲がりなりにも1年を通じて学習を続ければ、一定の成果と成長があるものです、例えば学習を「生活習慣」としてみるとどうでしょう。

まずは、1学期から2学期にかけて「学習の集中継続力」が自分の中で成長していませんか。高校の授業は50分程度を1単位にしていることが多いので、多くの学習初心者は学習集中力が初期には60分程度しか継続できません。しかし、ある程度学習経験を積んだ後半になると、受験生は120分くらいの学習継続が当たり前になります。実際、高3生の秋ともなると自宅学習で60分に1回休憩をとるような医学部志望者は、ほとんどいないはずです。
ということは、1学期の自分よりも2学期の自分の方が「学習の集中継続力」が高まっているわけです。もちろん、与えられた時間や日数の中でできる学習量も増えています。ズバリ、「2学期の1週間」は「1学期の2週間分」に相当するくらいの学習価値を与えてくれるということができるでしょう。ですから、2学期の残り日数でできることを、「1学期の自分」のレベルで測らないことです。「2学期の自分」は1学期よりも成長しています。

もう一つの成長点は「スピード感」の変化です。問題を解くスピード、これはどうでしょう。これも1学期よりも2学期の自分の方が早くなっているはずです。しかし、こちらは生活習慣的な面が「学習の集中継続力」以上に絡んでいて、なかなか向上しない人も多いと思われます。
しかし、落ち着いてよく考え直してほしいのです。医学部志望者なら、センター試験の「数学」や「理科」では、60分の制限時間で満点近い得点を出さねばなりません。時間をかけて解いてもいいなら、満点を取れるのは当たり前ですから、センター試験の問題を見て単純に「全部解けそうだ」といっても意味がありません。「60分以内に」という前提があって「解けそうだ」といえるかどうかが重要なのです。解くスピードは日常の学習スタンスにかかっています。日常学習でのんびりしている人が、センター試験本番だけ早く解けるかも…といっていて良いでしょうか。そんな「奇跡」は実力の中にカウントしないことです。
もしもスピード感がまだ不足している人がいれば、日常の学習で意識して「訓練」しましょう。

濃密な2学期学習に取り組もう

高3生は受験まであと3ヶ月です。しかし、高3生の受験に向けてのこれからの3ヶ月は、1学期の3ヶ月よりも「力強い3ヶ月」です。受験生は学習内容が年度後半ほど濃密です。そんな自分を信頼して立ち止まらなければ、受験本番に「間に合わせられる」に違いありません。