保護者から言われて嬉しかったこと 知っ得!医学部合格の処方箋 意識していますか?~心がけ編~ | 知っ得!医学部合格の処方箋 | 医の知の森<近畿地区医学科進学情報センター>
家族の温かいサポートも、合格の少しの要素になります
受験生アンケートから見た「保護者から言われて嬉しかったこと」をまとめています。保護者の方もぜひご覧ください。
今回のテーマは受験生アンケートから見た「保護者から言われて嬉しかったこと」です。今回のテーマは、保護者の方に見ていただきたいところです。では、早速「言われて嬉しかったこと」を見ていきましょう。トップ3は以下のとおりです。
第1位:「頑張ってるね」
第2位:「成績が上がったね」
第3位:「好きにしていいよ」
どうでしょう、案外単純なようです。しかし、これは他の「アンケート結果」とセットにして、その位置づけを考える必要があるのではないでしょうか。その他の「言われて嬉しかったこと」では、
○「最後まで頑張れ」
○「応援しているよ」
○「こんなに頑張っているんだから合格するよ」
・・・などの声かけもありました。これも、予想以上に「普通の回答」です。何も、激励することを計算しつくして声かけする必要はないようです。また、日常生活の「声かけ」の中に応援が入っていることも重要で、
○「大丈夫」
○「お疲れさま」
○「いってらっしゃい」
○「おかえり」
○「焦らなくていいよ」
・・・など何気ない会話も「言われて嬉しかった」声かけの上位に入っています。
また、必ずしも「言葉」だけが「相手に伝えること」のすべてではないようです。
◇「体調を心配してくれる」
◇「信用してくれる」
◇「相談に乗ってくれる」
◇「笑顔で話を聞いてくれる」
◇「普段通りにしていてくれる」
・・・などの態度に関するものもかなりあります。心遣いや態度などは、言葉以上に受験生の心情に影響するものです。この延長線で言うと、親に感謝していることの上位は何と言っても
◇「食事(お弁当含む)」
・・・に関することで、「毎日のサポート」や「体調を気遣ってくれること」の象徴のように捉えられています。
中には、
◇「帰宅するまで起きて待っていてくれる」
・・・など、何だかほのぼのとする場面を思わせる回答もありました。
さて、ここからは、その逆のものも見ていきましょう。つまり、「言われたくなかったこと」の方ですね。「言われて嬉しかったこと」はその逆を知ることで、より際立った言葉(態度)になるはずです。
比較的多かった「言われたくなかったこと」は、
●「第一志望を下げなさい」
●「無理だろう」
・・・など、本人の可能性を「一方的に否定する」もの、
●「もっと勉強しろ」
●「出来て当然」
・・・などの「一方的な物言い」です。成績や学習について
●「成績が悪い・良くない」
●「なかなか伸びないね」
・・・などの「本人の気にしていること」を、分析抜きで一方的につぶやく「何気ない一言」や、
●「他人・兄弟との比較」
●「順位のことばかり言う」態度、
●「模試結果に一喜一憂する」反応
・・・なども、「言われたくなかったこと(嫌だったこと)」として挙げられています。日頃の「コミュニケーション」を大切にする心遣いがあれば、これらはうまく避けられそうですね。
入試直前期になり、
◆「センター試験が怖い」
◆「苦手科目を伸ばせるか」
◆「時間が足りない」
◆「勉強時間のわりに成績が伸びない」
・・・など、周りに気遣いをする余裕のない、彼ら彼女らの揺れ動く心の状況がアンケートからわかります。
◆「親に申し訳ない」
・・・という回答もあり、彼らもわかっているのでしょう。しかし、
◆「このままで大丈夫か」
◆「本番パニックになりそう」
・・・という心理的に辛い、受験生の気持ちを理解してあげたいものです。
アンケートから見えることは、家族に受験生がいる環境で普通にしていることが如何に難しいことか、わざわざ説明しなくても、ちゃんと彼ら、彼女らはわかっていて、それを見ていることだと思います。日々の生活の中にこそ、家族といえども親切心を発揮することは大切です。お互いの思いやりと感謝の気持ちで、受験を家族で一体化して乗り切っていただきたいと思います。