近畿8国公立大学の問題難度 知っ得!医学部合格の処方箋 知っていますか?~知識編~ | 知っ得!医学部合格の処方箋 | 医の知の森<近畿地区医学科進学情報センター>
志望変更の多い医学科受験生に必須の情報!
各科目設問ごとに各大学の問題難易度を数字で表しています。
過去問を取り組む際の参考にしてみましょう!
秋以降は、大学の過去問の演習が必要です。そこで、近年の「近畿8国公立大学」の入試問題の難度についてみていきましょう。入試問題の「難しさ」は、英語ならば問題文の抽象度による把握の難しさ、もしくは分量と時間のバランス、自由英作文の課題の方向性や字数、数学ならば問いの難しさだけではなく、計算量や時間とのバランスなど、理科なら範囲と計算量、論述量や時間とのバランスなどが関係します。受験生の間で「この大学の問題は難しい」という声はよく聞くことですから、このタイトルを掲げてみて、できるだけ複雑な状況を思い切って単純化することにチャレンジしてみましょう。
今年度は滋賀医科大や神戸大では大きく出題の傾向が変化しており、そのあたりも検討した上で評価することが必要です。
上記の表をご覧ください。これは、各科目の講師の方々のご協力のもと、大学の設問ごとに難度を5段階で、ここ3年間の状況を示したものです。あえて言うなら、「3」が「当該大学を受験するレベルにおいての「標準程度」と見ることができるでしょう。「4」をオレンジ、「5」を赤で網かけしてみましたので、色がついているものが「難度が高い設問」ということができるでしょう。(同様の資料は近畿地区で実施された夏期講習「医進トライアル」の配布資料にありますので、受講された方は詳細解説を確認してください)
京都大学や大阪大学の難度が高そうなことは、おそらく大方の想像はついていたに違いありませんが、京都府立医科大学の問題の難度が意外と高いことは、これを見てはじめて知る方が多いかもしれません。河合塾のランキング表では、大阪市立大学と京都府立医科大学はともに「ランク0=偏差値67.5」となっていますが、明らかに問題傾向が違うことがわかります。
ですから、受験生の皆さんは実際に過去問を解いてみてください。そして「3の問題」つまり「この大学としての標準」はどれくらいなのかを確かめる必要があるでしょう。すでに解いた経験のある方は、この段階で「この問題はこの大学としては4のレベルなんだ」などと理解が深まり、より実感が湧くはずです。ご自身で問題を解いてみた体感をそれぞれの大学のレベルにあわせてみましょう。そのためのあくまで「目安」として、この一覧表を利用していただければ、有意義なものにできるに違いありません。