「大学で新しく学ぶことと伸びる学生 ~国際化時代に海外へ羽ばたくために~」 新・名古屋校開校記念 イベントレポート | 体験授業・イベント
河合塾の思いが結集した新校舎に多くの来場者
2013年3月3日に河合塾新・名古屋校にて、新・名古屋校開校記念イベントを開催しました。特別講演として、分子認知科学を専門にされている東京大学 大学院総合文化研究科教授の石浦章一先生が、大学ではどんなことを学ぶのか、どのような学生が伸びるのかというお話をされました。最後の質疑応答では高校生と保護者の方からの質問があり、勉強法などのアドバイスを受けることができました。
新校舎の見学もかねて訪れた多くの高校生・高卒生と保護者の方が参加し、特別講演は大盛況のうちに幕を閉じました。
さらに特別講演終了後には、『2013年度 名大入試リサーチ』が行われました。最初に行われた「入試情報講演会」では、進学アドバイザーが最新の入試情報を提供し、名大現役合格のために何が必要かをアドバイスしました。その後の「2013年度名大入試~分析と対策~」では、2013年度の名大入試の出題内容をもとに、5名の河合塾講師たちが英語・理系数学・文系数学・物理・化学のそれぞれの入試の特徴や攻略ポイントをわかりやすく解説し、新学期からの学習指針を示しました。
河合塾に初めて来校された高校生・高卒生と保護者の方には、講師や授業・テキスト・学習環境の良さなどが伝わる一日となったようでした。
- 日時
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2013年3月3日(日)10:00~11:15
- 会場
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新・名古屋校
- 対象
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高校生・高卒生と保護者の方
大学での学び、大学が求める学生像と伸びる学生の例を紹介
石浦 章一氏 東京大学 大学院総合文化研究科教授 東京大学教養教育高度化機構 生命科学高度化部門長
特別講演「大学で新しく学ぶことと伸びる学生 ~国際化時代に海外へ羽ばたくために~」
「大学で新しく学ぶことと伸びる学生 ~国際化時代に海外へ羽ばたくために~」をテーマに、東京大学 大学院総合文化研究科・東京大学教養教育高度化機構で活躍されている理学博士の石浦章一先生による特別講演が開催されました。
大学に入ることだけが目的で将来の展望を持っていない大学生や、大学で多くのことを学べる環境にありながら、初めて学ぶ新しい学問を放棄してしまう学生の割合が増えてきている現状の中、大学はどんな学生を求めているのか、どんな学生が伸びていくのか、国際化時代に海外に羽ばたくためには、どのような姿勢で取り組めばよいかをお話くださいました。
大学で学ぶこととして、先生のご専門である生物分野を例に「色覚障害(色盲)の判別」・「色覚障害と遺伝子の関係」などについてお話をされ、色覚障害は男性の割合が多いこと、色覚障害を持つ人は色の識別は苦手かもしれないが別の面で優れた形質を持っていると考えられていることなど、たいへん興味深い話を伺うことができました。さらに色に頼らない視覚情報を使った「バリアフリープレゼンテーション」の有効性と大学入学後のレポート作成や将来の仕事に生かせるというお話をされると、熱心にメモを取る参加者の姿が見られました。
また、自ら進んで海外に進出する意欲と、自分が日本を引っ張るという自負と責任を持つ、そんなタフでグローバルな学生が求められていることを訴えられました。
最後に、伸びる学生の典型例として、学問に興味を持ち自主的に勉強する人、貪欲に知識を蓄える人を挙げられ、「大学は自分の適性を自分で見つける場所であり、自分で見つけた自分の能力が宝物である」という先生の言葉には、参加者の誰もが大きく納得されたようでした。