卒業生の体験談037：高卒認定試験 ＞ 茨城大学理学部・東京理科大学理学部合格（卒業時19歳） コスモ体験談 | 河合塾COSMO

高校に入学した当初から、学校の雰囲気と自分との温度差を感じていました。1年生の間は担任の先生と仲が良かったこともあり、適度に友人と愚痴を言いながらも問題なく通えていました。しかし2年生になり担任も変わり、勉強や部活、人間関係、時間に追われる日々に疲れ、学校に通うことが苦痛に思うようになり、環境の変化を求め高2の夏に学校をやめ、コスモに入りました。

私は、高卒認定取得から大学受験までの信用できる学習サポートがあること、そして自分が何をしたいのかを考える時間と環境を求めていました。高校生の時に勉強が身に入らなかった時期があり学力が低下していたので、その底上げを行いたいと思っていました。またそれまで理系の大学には行くだろうと思っていましたが、大学で何を勉強したくて将来どのような職に就きたいかなどの考えが持っていませんでした。ですから、コスモに入り、テーマ別ゼミに参加をし、いろいろな人と話を聞く中でそのヒントが得られるのではないかと考え入塾をしました。

最初の1年目は理系科目を中心に授業に出ながら、空いた時間には興味のあるテーマ別ゼミがあると参加していました。街歩きが好きだったことと何か人と話す場になればと思い、予定が空いているときには「ひま部」の街歩きに参加していました。
2年目以降はコスモにも慣れてほかの人と話すことも増え、3階のフリースペースでは雑談をし、また同時に受験に必要な科目の授業や気に入ったゼミに出たりしながら過ごしていました。1年目に比べてコスモにいる時間もだんだんと増え、この頃になるとフェローや講師の方ともだいぶ話すようになったと思います。

テーマ別ゼミの「コスモサイエンス」が特に印象に残っています。初めて受講した時は、数学2Ｂの内容も十分に理解できていなかったので内容がさっぱりわかりませんでした。けれど、コスモの中で数学や物理の勉強を重ねていく中で、ゼミの内容が少しずつ理解できるようになり、わからなかったことが分かるようになる面白さ、喜びに出会えました。またゼミで定期的に講師の中野さんが100円ショップなどを利用して道具をそろえ、工夫を凝らして行った実験は、テキストやネットで載っている現象を実際に行うことで分かる発見や面白さを知ることができ、自分の進路へのヒントを与えてくれた場所だったと思っています。

受験に必要な科目をフェローと相談し時間割を決め、苦手科目はコスモの講義を中心に、テストの点数が良かった科目に関しては自習や河合塾大学受験科の授業を取るようにしていました。コスモは講師と生徒との距離が非常に近く、仲の良い先生には授業に関係ない参考書や赤本の解説で分からなかったことなども気楽に質問ができ重宝していました。また自分に必要な勉強を選択し、実行できるコスモの環境はありがたかったです。

初めて参加した「ひま部」が強く印象に残っています。まだコスモに入って日が浅く、授業に出ることしかしていない中で、平日の午後に新井薬師に行ったひま部は、それまでの朝早く学校に行き勉強し、部活に出て塾へ行くというそれまで自分が当たり前だと思っていた生活とはかけ離れたとても新鮮なものであり、今思い返してみるとその時はじめてコスモという場所がどのような場所かを実感できた体験だったと思います。
　またはじめての長崎旅行も印象深いものとなりました。自由行動の日に一人で行った雲仙で見る景色や温泉、長崎原爆資料館で戦争の爪痕を学んだことは、普段やろうと思ってもなかなかできないことだったので思い出に残る貴重な経験となりました。

面倒くさいと思うことが少なく過ごしやすい場所だったように思います。年齢や上下関係に過度に縛られず、近過ぎず遠過ぎない、ほど良い距離感があった人間関係は、自分にとって気楽で過ごしやすいものでした。コスモに来て自分の何かが劇的に変わったということはなかったのですが、自分が気を張ることなく気楽に、そして楽しく過ごすことのできた場所であったコスモでの生活は、自分に前向きな変化を与えてくれたように感じています。