卒業生の体験談018:大検取得 > 東京大学に進学(卒業時19才) コスモ体験談 | 河合塾COSMO
中学校卒業→コスモ→大学受験科。教科学習では積極的に講師を活用。多感な日々をコスモで過ごす。
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教科学習では積極的に講師を活用。多感な日々をコスモで過ごす。
河合塾COSMOに通うようになったきっかけを教えてください。
河合塾COSMOを見つけてきたのは親でした。親はどうやら、河合塾という安心感と、農園ゼミがあるという部分に魅力を感じたようです。私自身は、それまで優等生街道を一直線に突き進んできた身として、妹たちが学校に通っているのに自分は学校に通っていないという状況にとてつもない焦りと不安があり、勉強できる場所があればどこでもいいという感じでした。積極的に「ここがいい」というよりは、体験授業で特に問題がなかったので「ここでいいや」というのが当時の正直な入塾動機です。
河合塾COSMOの教育で印象に残っていることを教えてください。
特に印象的で私に大きな影響を与えたのは農園ゼミだと思います。河合塾COSMOに通い始めたころはまだ病気を引きずっており、人との交流の仕方もわからず、人と食事をとることができず、しばしばパニックを起こしていました。フェローの方の誘いから農園ゼミに通うようになり、参加者で協力して農作業や食事の用意などをしているうちに、自然と人と関わるのが怖くなくなり、食事もとれるようになってきました。当時のゼミの講師である阿蘇さんには大変よくしていただき、卒業後も何度かお会いする機会を設けていただきました。阿蘇さんから農園の様子などを伺っていると、当時のことがいろいろと思い出されて懐かしい気持ちになったものです。
塾生同士の交流はどんな雰囲気だったのですか。
一言で言うなら、非常に自由で過ごしやすい雰囲気だったと思います。中学生時代には、中学生特有の男女の隔絶やグループ化に苦しみましたが、河合塾COSMOの中ではそのようなことはありませんでした。もちろん、特に仲の良い人たちというものはできるので、全くグループ化していないわけではありませんが、学校で感じるようなグループ間のギスギスした感じはありませんでした。また、自分と同じような経験をしている人も多いので、あまり人と関わりたくないときや精神的に余裕のないときには、友人たちもそっとしておいてくれました。無理矢理にこにこしている必要がなかったので、その点でも私は過ごしやすかったです。いろいろなバックグラウンドを持つ人がいたので、今まで知らなかった世界を知ることもでき、視野も広がったと思います。どこにでも合わない人というものはいるので、友人間のトラブルが全くなかったわけではありませんが、概ね塾生同士の交流はいい思い出、経験となっています。
コスモは「自主・自立・自由」という言葉をキーワードにしていますが、それで逆に不安になることなどはありませんでしたか?
わりと早いうちから「これは自分を律さなくてはいけない場所だな」と思っていました。 大学受験がすぐだったら、迷ったりしたかもしれませんが、受験までは時間があったので流されてみる時あってもいいかな、とか、流されてみようかな、という時もありました。
コスモのスタッフとの関わりどうでしたか?
友人関係と変わらない関係でした。敬語は使っていたけど、上下関係はありませんでした。
(自分を)受け入れてくれる人達だと思っていたので、むしろ友達より話しやすかったです。友達とは探り合ってしまうようなことがあったんですが、スタッフとは探りあいもなく。悩みを相談したりしました。
コスモの授業で、普通の学校と違うなと思ったことはありますか?
コスモの授業システムが大学に近くて、自分でカリキュラムを組めるのが大きな違いでした。授業が上から目線ではなくて、対等なところから教えてくれるので、そこも違うところです。
河合塾大学受験科の授業もコスモと併用して受講していたそうですが。
もっと上の勉強をしたいと思った時に、他の予備校にいかなくても、そのまま受験科の授業に出られるので良かったです。受験科の校舎との行き来も苦じゃなかったし、本校の先生も良い先生達でした。
大学時代の思い出を聞かせてください。
大学時代は弓術部に所属し、勉強の傍らほぼ毎日弓を引いていました。弓道未経験者として入部しましたが、すっかり弓の虜となり練習を重ねていくうちに、コンスタントに選手メンバーに加われるまでになりました。リーグ昇格、全関東大会ベスト8、国公立大会優勝などをチームで勝ち取った喜びは、今でも忘れられません。およそ部活らしい経験をしてこなかった私にとって、弓術部で過ごした4年間は喜びも苦しみもすべてひっくるめていわゆる青春を取り戻したかのような日々でした。当時の同期とは今でも時々飲みに行く仲です。
コスモで学んだことで、役にたったことはありましたか?
コスモを通して人との接し方がわかるようになりました。まさに社会復帰の場でした。
大学に入って友達ができないと面白くないし、人とのコミュニケーションとか、人と協力することは大事だと思います。人と協力し合える力を感じたのは部活です。
大学の研究だと自分の研究テーマが中心で、個人プレーなところが多いので、チームワークが活かされたと思う場面があったのは部活だと思います。
コスモに入って、人と付き合うのが楽しいという感覚を思い出さなかったら、部活もやってなかったかもしれないです。大学で色々(第二外国語がんばろうとか、部活)やってみようと思えたのはコスモに行ったからだと思います。
大学ではどのように過ごしていたのですか?
大学時代、弓道と勉強で忙しかったです。授業に出て、部活に出て、それだけで一日が終わっていました。一年生のときは弓道部のノルマがゆるかったので、一年のときに単位をいっぱい取りました。二年は必修だけ取れば大丈夫なようにして、それ以外は弓に集中していました。一年生の指導は二年生がやらなくてはいけなくて、部活に多くの時間を割かなくてはいけませんでした。バイトはしていませんでした。
学生弓道は、「勝つためにどうするか」っていうスポーツの面が強かったです。
河合塾COSMOの後輩たちへのアドバイスをお願いします。
河合塾COSMOでは、普通に高校に進学したらできなかったであろう経験をすることができます。塾生や講師の垣根を越えて、年齢もバックグラウンドも様々な人たちと自由な雰囲気で交流できますし、勉強だけでなくゼミやイベントに参加することで視野を広げたり自分の好きなことを見つけたりすることもできます。そのような経験を通して、自分がどのような道を進みたいのか、ゆっくりでいいので見つけてほしいと思います。河合塾COSMOという環境は自由であるが故に、生かすも殺すも自分次第という面もあるので、精神的に余裕が出てきたら漫然と通うだけでなく、ぜひいろいろと考える場にしてみてください。
保護者へのメッセージもお願いします。
河合塾COSMOを選択することになった経緯は人それぞれですので一概には言えないと思いますが、保護者の方々にはぜひお子さんを信じて見守っていただければと思います。ここに来るまでに、お子さんはいろいろと苦しい思いをしてきたかと思います。今でも苦しんでいるかもしれません。河合塾COSMOは勉強だけをする場ではなく、自分を見つめ直したり、人との交流に慣れていったりして、前を向くようにするための場でもあります。再び前を向くのには想像以上の時間がかかることもありますが、焦りや不安を感じているのは何よりもお子さん自身ですので、保護者の方にこそどっしりと気長な目で見守っていただきたいと思います。
プロフィール
2001年夏~2004年3月 河合塾COSMO(2001年9月 大検取得)
2004年4月~2005年3月 河合塾大学受験科
2005年4月~2009年3月 東京大学理科二類→薬学部
2009年4月~2011年3月 東京大学大学院薬学系研究科修士課程
2011年4月~ 東京大学大学院薬学系研究科博士課程
専門は薬理学、神経科学。恐怖記憶について研究中。
製薬企業の研究者となり精神疾患に対する画期的な新薬を創ることが生涯の目標。
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