高卒認定試験分析コメント(物理基礎) 高卒認定試験分析コメント | 高卒認定(旧大検)お役立ち情報 | 河合塾COSMO
物理基礎(2014年第1回 高卒認定試験)
試験概要
【出題分野・範囲】
出題分野は物体の運動、エネルギー、波、電気だが、内容的には力学の比重が増した。その力学の内訳は、運動学、運動の3法則、仕事とエネルギーとなっている。
【出題形式・傾向】
旧課程物理Iにあった小問集合がなくなった。
【難易度】
高認試験としては普通。例年と変わりなし。各分野の重要ポイントの把握が出来ていないと難しく感じるかも知れない。
【問題量】
解答時間50分で全20題と旧課程と変化なし。
【総合コメント】
小問集合がなくなったのが大きな変化。今回限りなのかは不明。物理用語の正確な理解とともに、物体の運動、エネルギーでは体系的理解が必要。
学習対策
各単元とも体系的な理解が必要だが、教科書や参考書の学習でそれを捉えることが可能なのか。「公式」と言われるものの暗記と当てはめ練習に終始するのは物理の勉強ではない。式だけでなく、文章の部分の理解に努めるべきである。エネルギーの熱に関する部分では特にそうである。一言で表現すれば、数式の周囲の文章はちゃんと読め、ということになる。
試験問題の構成・配点・出題テーマ
- 大問1
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【出題分野】物体の運動
【配点】20点
【出題テーマ】自由落下
- 大問2
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【出題分野】物体の運動
【配点】20点
【出題テーマ】力と運動
- 大問3
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【出題分野】エネルギー
【配点】25点
【出題テーマ】エネルギーと運動、熱
- 大問4
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【出題分野】波動
【配点】15点
【出題テーマ】波の基本量
- 大問5
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【出題分野】電気・人間と物理
【配点】20点
【出題テーマ】直流、変圧器、電磁波、核エネルギー
設問別分析コメント
- 第1問
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自由落下運動(等加速度直線運動)の速度、加速度。平均の速度の計算は高認試験ならではのもの。
- 第2問
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力についての基礎知識、力のつりあい、運動の法則、運動方程式。問題レベルは旧課程と同じ。
- 第3問
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仕事、仕事率の定義、力学的エネルギー保存則。熱と温度についての基礎知識、熱量計算。オーソドックスな問題。
- 第4問
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正弦波のグラフから波の基本量を読み取る。波の基本式。このテーマからの出題であれば、予想できる問題。周期、振動数の意味をグラフで問うというのは面白い。
- 第5問
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直流回路の基本的性質、変圧器、電磁波の分類、核エネルギー。
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